マルホにしかできない
新薬の種を見つけ出す
研究
T.Shimizu
研究部 薬物動態研究グループ
2015年入社
医薬保健学総合研究科
創薬科学専攻
博士課程修了

入社の理由
大学とマルホの共同研究で
研究員との会話が入社のきっかけ
在籍していた大学の研究室とマルホが共同研究をしており、研究員の方が出向で来られていました。席が隣でしたので、その方と自然と話をする機会に恵まれました。これをきっかけにマルホという企業に興味を持ったのです。そのため、就職活動の際にもマルホが第一志望でした。
面接時では、和やかな雰囲気から社内の人間関係の良さが感じられました。また、会社の説明を通して、意欲次第でさまざまな業務に挑戦できることを知り、「働くならこここしかない」と入社を決意しました。

現在の仕事内容
創薬をめざして探索化合物に
関する薬物動態評価を実施
創薬研究における薬物動態部門を担当しています。探索化合物について、in vitroおよびin vivoによる薬物動態評価を実施し、結果と考察をグループ内外の関係者に報告します。また、組織を挙げて創薬を推進するため、薬物動態評価法を提案し、社内で構築する取り組みを行っています。皮膚科学領域では評価法が必ずしも確立しているわけではなく、逆に言えば、自分たちで評価法を確立するというチャレンジの機会に恵まれています。
このほか、担当の創薬テーマやテーマ提案タスクなどにグループの代表として参加し、グループの総意をとりまとめて報告するとともに、決定事項をグループ員にフィードバックする活動にも注力しています。

私の挑戦
探索における当社で初めての
取り組みについて社内で発表
創薬テーマの中で行ってきた取り組みの成果を、研究部門全体に向けて発表する機会がありました。当社では初めての取り組みであるため、興味を持ってくれた方やその取り組みを応援してくれる方がいて、心強い思いをしました。
また、研究内容に対して建設的な意見も数多くいただきました。創薬の初期段階で明確な成果を打ち出すのは容易なことではありません。今回の経験と社内のさまざまな意見をこれからの取り組みに反映させつつ、探索研究をより活発に行っていく考えです。

仕事のやりがい
社内の総力を挙げて研究開発に
取り組む姿勢が仕事の原動力に
残念ながら、自分の携わった創薬テーマが開発候補化合物の創出までたどり着いたことはまだありません。しかし、薬効や薬物動態、安全性を兼ね備えた薬を開発するため、所属チーム内で協力して結果を出すとともに、他部門との連携も大切にしている当社の取り組みにやりがいを感じています。社内にはさまざまな視点や考えを持った方々がたくさんいるので、刺激を受けることが多いです。
また、組織として、プロジェクトへの参画や提案は入社年次を問わず、積極的に推奨する社風が備わっています。私自身、入社1、2年目から試験の立案や改善の提案をしたほか、入社3年目ではグループを代表して創薬テーマに参加することができました。このように自分の意見を積極的に表現し、それを前向きな姿勢として評価してくれる組織で仕事ができることにやりがいを感じています。

かなえたい夢
新薬の種を見つけ出し、
開発候補の化合物にまで育てたい
探索研究に携わる者として、当然ながら新薬の種を一つでも多く見つけ出すことが私の夢です。そして、自社で創出した化合物を絞り込み、開発候補の化合物にまで育てたいと考えています。そのために、社内の連携をさらに深める一方、大学などとの皮膚科学ネットワークをこれまで以上に充実させていきます。
それとともに、患者さんや医療従事者のニーズに応えた薬を開発するために、マルホ独自の創薬基盤の構築に貢献していきたいと考えています。
ある日のスケジュール
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9:10
出社。
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9:15
始業。
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9:20
試験の準備を行った後に開始。
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12:30
昼休み。同期や後輩と業務以外の話も含めて情報交換の場になっています。ときには独りカフェテリアに行き、頭の中の整理やリフレッシュの時間にしています。
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13:30
午前中からの試験の続きを行う。
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15:00
試験の合間に、メールの確認と返信。文献の調査。ミーティングの資料作成など。
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16:30
周囲の研究員や上司と試験結果や今後の方針についてディスカッション。
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18:00
退社。

学生へのメッセージ
マルホは、さまざまな大学との共同研究や交流を通じて、皮膚科学ネットワークを長年にわたって構築してきました。研究開発においては、こうしたネットワークの存在が強みの一つとなっています。
また、患者様や医療従事者のニーズに応える医薬品の開発を行うために、研究職だけが活動するのではなく、開発から製造、MRなどを含めて全社的な取り組みを行っている点が特長です。
