N=1から可能性をひらく人たち

マルホという会社を
熱く静かに旅している

給田 愛咲美kyuta asami

2019年入社
CMC研究部/製剤研究グループ/CMC職 研究パート
薬学部 薬学科 卒

京都府出身。将来の進路を決めきれないまま薬学部で学んでいたが、趣味で国内外を巡り、自身の探求心や好奇心、行動力が研究職に向いているのではないかと気付く。皮膚疾患に悩んだ経験から、皮膚科学領域のリーディングカンパニーであるマルホを志望。

探究心を満たしてくれる仕事がしたい

私は物事への向き合い方が不器用なほうだと感じています。自身の将来を決めるのも時間がかかりました。学生時代は6年制の薬学科に在籍していましたが、薬剤師になることも含め、将来を決めかねていました。最終的に、病院・薬局実習で薬剤師の仕事を目の当たりするまで決められませんでした。理解、経験しないと納得できないところがあるのかもしれません。

過去を振り返ると、疑問に感じればその都度調べ、興味を持ったところには直接足を運んでいました。もっと知りたい、直に体験したいと思うんです。それで、大学時代は国内外へ旅をしました。根本にあるのは探究心や好奇心だと思います。自身の性格と仕事内容を照らし合わせたとき、探求心などを満たしてくれるのは薬剤師ではなく、研究職かもしれないと思いました。

課題解決への道のりを探る

研究職という仕事はとても楽しいです。いま手がけている仕事は製剤の処方設計と吸収評価です。処方設計では、製剤の処方を考案し、品質評価を行います。吸収評価では、皮膚に対する薬物の吸収性を確認します。これらにより、開発候補製剤の選定につなげます。

研究では、様々な課題に直面します。その時は、知識・経験などを基に道筋や仮説を立てるのですが、自分が立てた仮説を証明していくという仕事はワクワクします。そして、仮説が証明されると嬉しいですね。先輩方が様々な角度から筋道を立てておられるのに対し、私は一本道の場合もあるので、経験不足や視野の狭さを感じる時もあります。これに関してはまだまだ修行中ですが、とてもやりがいを感じています。

世界を旅していろんな価値観を知った

これまで、海外への短期留学や一人旅も含め、様々なところへ行きました。そこで、いろいろな人に会って、いろいろな文化に出会って、価値観の多様性を肌で感じることができました。この経験から、異なる価値観・意見を受け入れることも大切だと思うようになりました。

研究内容について議論するとき、全く違う意見が出ることもあります。そんなときは、相手の意見を傾聴すること、表面的に受け取ることなく発言の背景まで理解すること、柔軟に結論を出すことを心掛けています。自身の中にはなかった視点でコメントが来ることもあり、驚くとともに、学びにつながることも多いです。また、様々な意見を踏まえて議論をすることで、より良い結論に持って行くことができることも多いと感じています。

研究という仕事は旅に似ている

研究をしていると、ゴールを目指して長い道のりを歩いているような感覚になる時があります。順調に進むこともあれば、立ち止まる時も、うまくいかず遠回りする時もありますが、着実に前に進んでいると感じることができます。新たな道を通れば新たな発見があり、同じルートを通っていても、常に同じ道のりではありません。研究の過程では毎回新しい気づきがあり、それも楽しさのひとつだと思います。マルホに入社してから、さらに研究の面白さを感じることができています。

career

2019年4月
【 CMC研究部/製剤研究グループ 】
吸収評価を主に担当する。
2020年10月から処方設計及び吸収評価をすることで、新たな開発候補となる製剤の選定、既存の製剤の改良などに貢献している。