N=1から可能性をひらく人たち

「疾患」という不平等と戦いたい
そんな気持ちで
臨床開発に取り組んでいる

真野 幹哉mano mikiya

2019年入社
臨床開発部/臨床開発2グループ/開発職
薬科学専攻 修了

千葉県出身。大学で薬学を学んだことで、薬を通じた健康の重要性を再認識する。健康に貢献する仕事として創薬に興味を持ちマルホに入社。臨床開発部で臨床試験の計画実施を担う部署で活躍。現在はリーダーとして仕事を牽引する立場を担っている。自身が肌のトラブルもなく健康だからこそ、皮膚疾患に罹患し慢性的にQOLが損なわれることに不平等さを感じ、その克服のために尽力したいと願っている。

なにも悪いことをしていない子どものために

マルホは皮膚科学領域のリーディングカンパニーです。マルホ社員にも、入社前からマルホの薬を使っているという人も多いですし、家族が皮膚疾患に悩んでいたという人もいます。その点、私はいたって健康で肌のトラブルもほとんどありません。家族も健康です。でも、だからこそ大学で薬学を学んでいるときに病気で悩んでいる人の多さに驚いたのかもしれません。

特にアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患は、子どもがいきなり発症することも多い病気です。なにも悪いことはしていないのに、発症してしまうと毎日が苦労の連続になってしまうなんて。そんな不平等なことがあっていいのかと考えるようになりました。そして、そんな不平等と戦うためにマルホという会社に入った気がしています。

患者さんの声が意欲を高める

入社以来、ずっと臨床開発部で仕事をしています。いわゆる治験に関わる部署です。幸運だったのは入社してすぐにラピフォートワイプという原発性腋窩多汗症の治療薬の臨床試験に関われたことです。これから世の中に送り出す薬の臨床試験はすべてが新鮮でした。先生を通じて、「今まで困っていた症状が驚くほど良くなった」「早く販売してほしい」という、臨床試験に参加した患者さんの声をたくさん聞くことができたんです。

入社前から患者さんの近くで薬を作りたいと願っていた私にとって、この時の経験は大きなモチベーションになりました。そしてその後、薬が無事に承認されたことで、自分が働いた分だけ患者さんや社会の役に立つんだ!と素直に感じることができました。その時のモチベーションがいまも私の仕事のベースになっているのだと思っています。

立場も分野も違う人たちの声を自分がつなげる

現在はPL(プロトコルリーダー)として、ひとつの製品を開発するために、様々な部署の担当者で構成されたプロジェクトチームに参加し、臨床開発部の代表としてプロジェクトを進めています。社内のメンバーだけではなく外部の専門家とも議論や協議を重ねて臨床試験計画を造り上げていく。この仕事がとても重要だと思っています。

同じ課題について話をしていても、立場や経験によって少しずつ見ているポイントが違う。私の仕事の重要なところは、そのポイントをしっかりと把握し、自分自身のコミュニケーション能力でみんなをつないでいくことだと思っています。みんなの役に立つことで自分自身もスキルアップしていると感じますね。そして、そうやって得られた様々な試験結果がマルホの大切な資産になっていくんです。

判断の連続が仕事をワクワクさせる

もしかしたら、臨床試験は薬機法などのルールに従っていれば問題なく実施できると思っている人が多いかもしれません。でも、それは違います。実際にはイレギュラーなことがたくさん起こります。その度にしっかりと考えて判断しなければいけない場面がたくさんあります。しかも、その判断に適切性とスピードの両方が求められる。イエス、ノーで正解にたどり着くような仕事ではなく、何が適切なのかという判断を突き詰めていく。さらにそれをまた別のシチュエーションに応用できるかを考えていくことも必要な仕事です。

だからかもしれませんが、私はマルホに入ってずっと臨床開発部にいるのにもかかわらず、同じ仕事をしたという感覚がまったくありません。私の仕事のその先に、薬を待っている患者さんがいる。だからこそ誠実さが求められるし、同時にワクワクもするんでしょうね。

career

2019年4月
【 臨床開発部/臨床開発2グループ 】
臨床試験の計画/実施を担当。臨床開発モニターなどを経験する。
2022年から臨床開発部のCRAリーダー(CL)職を担当。
2023年7月、同じく臨床開発部でプロトコルリーダー(PL)職を担当するようになる。