N=1から可能性をひらく人たち

新しい薬を
世の中に送り出す研究は、
ワクワクすることの連続だ

崎山 祥紀sakiyama hiroki

2006年入社
CMC研究部/製剤研究グループ/CMC職 研究パート
薬学研究科 修了

和歌山県出身。就職活動時に、「目に見えるプロダクトを作る仕事がしたい」と考え、その中でも外用薬・塗り薬は独自性が高いと思い、マルホへの入社を決める。現在は、研究者として、マネージャーとして仕事に取り組んでいる。自分自身が、そして一緒に働く仲間が、ワクワクと仕事に取り組めるように日々努力を重ねている。

目に見えるプロダクトに関わりたかった

仕事を決める時に自分なりのこだわりがあったんです。それは「目に見えるプロダクトを作りたい」ということ。大学では薬学研究科で生物系の研究をしていたので、研究の楽しさは充分に分かっていました。でも、仕事にするなら製品というカタチで具体的に世の中に送り出せるものを作りたかった。そう考えたときに製薬メーカーでの製剤研究に興味を持ちました。

マルホを選んだのは皮膚疾患の薬に特化しているからですね。外用薬・塗り薬は有効性・安全性・品質だけでなく、使用感や利便性などが求められるので、そこが面白そうだなと思いました。あと、私自身も子どもの頃にアトピー性皮膚炎に悩まされていたんです。夏はかゆいし、冬は痛い。そんな経験もマルホで働くことを決めた理由でした。

製品を世の中に送り出しているという充実感

2006年の入社当時、マルホの規模も今の半分くらい。だから、兼務する仕事も多くて幅広い仕事をさせてもらいました。特に入社4年目に担当したヒルドイドフォームの開発は強く印象に残っています。ヒルドイドフォームはマルホの主力製品であるヒルドイドをフォーム剤化した外用薬です。外用薬は有効成分とそれ以外の基剤成分からできています。これらを組み合わせて、医療ニーズを聞きながら、軟膏やクリームといったカタチをデザインできるのが製剤研究の醍醐味です。

この製剤研究を担当することになったのですが、有効成分や基剤だけじゃなく容器やエアゾール技術についても検証することになって(笑)。当時、ヒゲ剃りのシェービングフォームのように圧縮ガスで噴射するエアゾール技術をマルホはまだ持っていなかったんです。だから、いろんな専門分野の人たちとああでもないこうでもないと検証を進めていきました。それが楽しくて楽しくて……。ああ、俺はプロダクトを作っているんだ!という感覚がありました。

プレゼンテーションで見つけた新しい価値

もう一つ印象に残っている仕事は、ヒルドイドフォームのプレゼンテーションです。社内には全国大会というイベントがあります。経営理念やマルホの価値を浸透させるイベントで、マルホの全社員にヒルドイドフォームをプレゼンテーションする機会をいただきました。初めは、研究職としては世の中に薬を送り出した時点で役目は終わったという気持ちだったんです。でも、全国大会に続き、医療関係者へのヒアリング、製品プロモーションのための資料作成などが待っていました(笑)。

この経験が私にとってとても大きかったですね。いくら良い薬をつくってもそれを使ってもらわなければ意味がありません。ただ研究するだけはなく、出来上がった薬の価値を言葉にして伝えていくことで、自分が手がけた研究の意味を明確に知ることができました。研究開発だけではなく、プロダクトの認知度を社内外で高めることで新しい価値を生み出していくという経験は、ぜひ次の世代に引き継いでいきたいですね。

薬は効いてなんぼ、届けてなんぼ

これからもマルホの研究者として10年に一度くらいは世の中にインパクトのある製品を送り出したいと思います。そのためにはアカデミアとの連携も深めていきたいし、医療現場に新しいニーズを聞きに行ったり、医学系の学会にも積極的に参加したい。そうやって製品だけでなく、論文、特許、記事などなんでもいいんだけど自分が生きた証を残したいんですよ。

薬は効いてなんぼ、届けてなんぼだと私は思っています。もう一つの原体験として、子どもの頃、希少疾患にかかって治験を受けた経験があるんです。でも効かなかった。だからこそ、有効性のある薬を届けることにこだわりたい。そして、若手にもそこに喜びを感じてワクワクしてもらいたいですね。そのチャンスを与えることがマネージャーとしての私の仕事だと思っています。

career

2006年4月
【 CMC研究部 】
研究部に研究職として入社。(後にCMC研究部)
製品研究グループにて外用薬の設計(レシピ)、容器設計などに取り組む。その後、創剤創薬研究グループに異動し、物づくりだけではなく研究の企画、推進にも携わる。
2022年10月から製剤研究グループのマネージャーとして、新規製剤技術の企画・推進、研究活動のマネジメントを行い、若手メンバーの育成も担当している。