マルホは、経営理念に基づいて、グループの共創で価値創出力を高め、社会的課題の解決を追求し、誰もが笑顔で暮らすことのできる持続可能な社会の実現を目指していきます。
社会 - 人・組織ー
マルホが中長期的な企業価値の向上と持続的成長を実現するために、従業員一人ひとりが自律的にキャリアを構築し、活躍できる制度や機会を提供するとともに、誰もが安心して健康的に働くことのできる職場環境の整備に努めています。
自律的にキャリアを構築できる仕組みづくり
- 社内公募制度
- 自身のキャリアに真剣に向き合い、実現したい想いを自らつかみ取ることができる機会として「社内公募制度」を設けています。
- 2022年9月期実績 公募件数:30件 異動件数:11名
- 年代別キャリア研修
- 自身のキャリアを自律的に構築するため、キャリアの節目となる時期に任意参加の研修を実施しています。
- 2022年9月期実績 参加人数:計134名
- 自己啓発プログラムの拡大
- 自ら学ぶ意志のある従業員のサポートのため、対象となる研修プログラムを大幅に拡大しました。
健康経営の推進
- 保健師による健康相談窓口の開設
- 毎月4回、従業員がフィジカルヘルス、メンタルヘルスの両面で気軽に健康相談できる窓口を本社に開設しています。(対面、オンライン対応)
- 健康支援サイト「KENPOS」の導入
- 歩数や食事記録など、健康に関する日々のさまざまな情報を自分で管理できるウェブサービスを導入。ウォーキングキャンペーンなど、健康管理を支援する取り組みを定期的に開催しています。
- 健康診断再検査のための受診における勤務配慮
- 健康診断や人間ドッグ受診機関からの検査結果で再検査を促された場合、就業時間内での受診を認めています。
ダイバーシティ&インクルージョンの取り組み
- 女性活躍の推進
- 2021年10月より、全社共通の指標として、2024年9月まで女性管理職比率を15%以上にすることを目標に掲げています。
- 次世代育成対策の推進
- 従業員が、次世代を担う子どもの養育と仕事を両立する取り組みも推進しています。特に男性従業員の育児休業取得推進を掲げているほか、常態的な時間外労働の削減のため、月30時間を超える時間外労働が3ヵ月連続で発生する部署をゼロにすること、年間540時間以上の時間外労働が発生する個人をゼロにすることを目指しています。
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- えるぼし(第2段階)
- 2019年に取得
- くるみん
- 2007年に取得
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- マルホグループ内の交流
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業種が異なるグループ間の交流を通じ、新たな価値観の発見や、相互理解の深化につなげています。
横浜第二営業所(当時)と株式会社ローマン工業との交流会(2022年6月・8月)
多様な働き方を支える制度・取り組み
- リモートワーク勤務制度の導入
- 在宅勤務によるリモートワークを積極的に推進しています。
- オフィスの一部フリーアドレス化
- 創造性を発揮できるオフィスを目指し、一部のオフィスでフリーアドレスを導入しています。
- 各種申請システムのデジタル化
- 社用のPC、スマートフォンから経費精算や稟議書の申請ができるシステムを導入するなど、業務のデジタル化を推進しています。
その他の主な制度・取り組み
支援名 | 概要 |
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マタニティ支援休暇 | 妊娠中の女性社員、配偶者が妊娠中の男性社員を対象とし、つわりや体調不良、両親学級等妊娠に関わることを理由に5日を限度に休暇を取得することができます。(有給) |
マタニティ短時間勤務制度 | 通勤ラッシュの緩和、その他体調の理由など、妊娠に関する場合に1日最大2時間までの短時間勤務を可能としています。(減額なし) |
出産準備休暇 | 産前休業に入る前に体調等により早めに休業に入りたい場合に、産前10週前から休暇を取得することができます。(無給) |
配偶者の出産休暇 | 配偶者が出産する際に、出産休暇(有給)を2日間取得することができます。 |
育児休業制度 | 子どもが2歳に達するまで育児休業を取得することができます。 |
育児休業中の支援として コミュニティサイトを導入 |
育児休業者への情報提供、休暇中の不安解消、早期復帰を目的としたコミュニティサイト「まるがもコミュニティ」を開設しています。 |
育児短時間勤務制度 | 小学校4年生までの子を養育する社員に対し、1日最大2時間までの短時間勤務を可能としています。(減額あり) |
子の看護休暇、家族の介護休暇 | 小学校就学前の子どもを看護する場合や要介護状態にある対象家族を介護する場合、1年間につき、対象家族が1人であれば5日、2人以上であれば10日の休暇(有給)を取得することができます。 ※半日単位または時間単位の取得も可、有給 |
保育所利用者のための車通勤制度 | 保育所へ子供を預けてから通勤するときに、車を使用できます。 |
フレックスタイム制度 | 特定の事業所のみで導入していたフレックスタイム制度対象者を大幅に拡大しました。 |
限定営業社員制度 | 転勤の多い営業職に対して、ライフイベントによって勤務地が制限される場合に、希望の勤務地を指定することが可能です。 |
ウエルカムバック制度 | 勤務継続の意志がありながらも、ライフイベント等により退職を余儀なくされた社員が、再度の活躍機会を得ることが可能です。(登録制) |
育児支援プログラム | ・保活コンシェルジュサービス ・託児所費用補助 ・ベビーシッター費用補助 |
不妊治療に対する積立休暇利用解禁 | 不妊治療のために積立休暇を利用することができます。 ※半日単位の取得も可、有給 |
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環境
マルホは社会の一員として、研究開発活動、営業活動、生産活動における環境負荷の低減など、地域環境および地球環境の保全に向けた活動を積極的に推進しています。同時に、従業員の環境意識を喚起し、地球環境と調和した事業活動を追求しています。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて
- <2030年、2050年CO2排出量削減目標>
CO2排出量※を2013年度比で2030年度までに、46%削減します。
2050年度までに、ゼロにします。
※研究所、工場、オフィス、営業車両を対象
効率的なエネルギー利用の推進
- 省エネルギー促進のため、本社を含む全事業所において、冷暖房時の設定温度を夏季28度、冬季20度に設定しています。また、会議資料の電子化や電子署名、電子確認を取り入れることで、事務用紙の使用量削減に取り組んでいます。
研究開発活動における取り組み(京都R&Dセンター)
- 省エネルギー/省資源
- 医薬開発研究所におけるLED照明の導入をはじめ、空調の省エネモードの活用、CO2濃度制御システムの導入、季節ごとの実験室の空調温湿度の設定変更など、さまざまな施策を通じて温室効果ガスの排出量削減に努めています。また、実験結果の確認や各種手続きにおいて、紙書類から電子書類への変更を進めるなど、紙使用の削減に努めています。
- グリーン購入
- 研究開発活動で使用する事務用品などの身近な備品などを環境配慮型製品に代替する取り組みを開始し、環境保全に努めています。
- 産業廃棄物の排出量削減
- 循環型社会の実現に貢献するため、化学物質や各種資材など、産業廃棄物の排出量削減に継続的に取り組んでいます。研究開発活動により排出される廃棄物の分別の徹底にも努めています。
- 環境意識の向上
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京都R&Dセンターに勤務する従業員が自主的にSDGsに関する座談会を開催し、環境保全への意識向上と環境対応に関する知見やアイデアの共有を図り、具現化に取り組んでいます。
SDGsに関する座談会の様子(2022年7月)
営業活動における取り組み(各営業所)
- ハイブリッドカーの導入
- 営業活動において使用する営業車両を、2009年から順次ハイブリッドカーに切り替えています。2022年3月時点でのハイブリッドカー導入率は87.0%となりました。営業活動に伴い使用する燃料を抑えるとともに、CO2の排出量削減も実現していきます。
生産活動における取り組み(彦根工場、長浜工場)
- ISO14001の取得
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両工場において、環境マネジメントシステム(EMS)に関する国際規格「ISO14001」を取得しています。
- 省エネルギー
- 両工場では、工場内の蛍光灯をLED照明に順次切り替え、電力使用量の抑制に努めています。また、彦根工場では、将来の電力需要を見据え、1999年対比で40%の省エネルギー性能を持つ新たな充電変圧器を2022年10月より導入しています。今後も、操業時間外における空調設備の低風量モード機能の活用や、空調管理が不要なエリアにおける空調停止を実施するなど、省エネ活動を継続していきます。
- CO2排出量の削減
- 2022年、両工場では年間10,410トンのCO2を排出しました。今後、再生可能エネルギーに由来する電気に切り替えることで、CO2排出量の削減を目指します。
- クリーンキャンペーン
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彦根工場では、毎年4~6月、8~10月の期間において、工場周辺のゴミ拾いなどのクリーンキャンペーンを実施しています。今年は、初めて協力会社とともに取り組みました。
クリーンキャンペーンの様子(2022年8月)
社会貢献
社会に貢献する取り組みを企業文化として定着させるため、自発的な活動を推進しています。
マッチングギフト制度「まるほっとギフト」
従業員の社会貢献への想いを、会社が支援するマッチングギフト制度「まるほっとギフト」は、2022年で7回目を迎えました。今回よりマルホ発條工業株式会社、立山製薬工場株式会社も加わり、グループ全体で428名が参加しました。集まった寄付金に会社が同額を上乗せした総額380万円を、社内で選定したNPO団体などに寄付しました。
健康に貢献する研究の支援
- マルホ研究賞
- 皮膚科学における若手研究者育成の一助として、1999年に「ガルデルマ賞」の名で創設。2020年より「マルホ研究賞」と名前を変え、公募した皮膚科学に関する基礎的および臨床的研究論文の中から、厳正な審査で選ばれた研究論文に対して表彰を行います。
- Master of Dermatology (Maruho)
- 日本の皮膚科における臨床分野の発展に貢献した皮膚科医師に敬意を表する賞「マルホ賞- 臨床皮膚科学への大いなる貢献者達へ-」として、マルホが2010年に創設しました。2017年からは「皮膚科の臨床、皮膚科学研究、人材育成、社会貢献など、日本の皮膚科学の発展に多大なる貢献をした者」をテーマに、「Master of Dermatology (Maruho)」と名称を改め、公益財団法人 日本皮膚科学会とマルホが共同で運営しています。
>詳細については、「公益社団法人 日本皮膚科学会」のWeb サイトをご覧ください - >「医学賞」についての詳細は、こちらをご覧ください。
女性の健康教育推進プロジェクトへの参画
女性の活躍がますます期待されている現代社会において、女性自身が望む人生設計やキャリアプランを実現するためには、女性特有の健康問題やライフステージごとの体の変化について正しく理解することが大切です。マルホは、2021年より、バイエル薬品株式会社が創設した女性の健康推進プロジェクト「かがやきスクール」に参画しています。2022年度(2022年4月~2023年3月)は、全国12校(オンライン授業、出張授業含む)で開催される予定です。授業には、女子生徒だけでなく、男子生徒も積極的に参加していて、参加人数全体の約4割を占めています。

茨城県立下妻第二高等学校(講師:フェリーチェレディース クリニック吉祥寺 柳本典子先生)での授業の様子(2022年10月)
文化事業「俳句」
マルホでは、社会の健全な発展なしに企業の発展はあり得ないとの考えのもとに、社是「真実の追求」に合致する社会貢献のあり方として、自然や生命の営みと深く関わりながら、それらへの畏敬と感動を詠い上げる日本の伝統文化である「俳句」との関わりを通じ、心豊かな社会の実現に貢献してまいりました。
俳壇抄(第1号~第42号)
1994年の初め、全国786の俳誌発行所に原稿依頼を行い、お寄せいただいた368誌を掲載し、同年8月、創刊号を発刊しました。発刊に際しては「現代俳句協会」「日本伝統俳句協会」「俳人協会」に後援をお願いしました。2014年5月、第42号(411誌参加)を発行し、俳壇抄は終刊させていただくことになりました。長年にわたりご支援、ご愛読を賜りましたことに厚く御礼申しあげます。

「昭和万葉俳句集」
1985年は、終戦から数えて満40年にあたり、マルホの創業70年でもありました。記念行事の一貫として、「あの日」(昭和20年8月15日)の思いを俳句で詠う企画を立て、全国10,941名の方々より約3万句の作品をいただきました。「昭和万葉俳句集」は、投句者全員の句(1人1句)を纏め上げたものです。
「'89姫路シロトピア博記念俳句集」
「'89姫路シロトピア博」は、1990年3月18日〜6月4日の間、姫路市制100周年を記念して開催されました。来場者を対象に記念俳句を募集したところ、約1,100人の投句者から2,300余句が寄せられました。優秀作品および全員の句、1,187句とシロトピア博の写真を加えた句集を発行しました。

「国際花と緑の博覧会記念俳句集」
「国際花と緑の博覧会」は、1991年4月〜9月の間、大阪・鶴見緑地で開催されました。来場者を対象に俳句を募集したところ、5,000名を超える方々から11,703句が寄せられ、4,761名の7,182句を掲載した句集を発行しました。
出版活動
発行日 | 書籍名 |
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1985年12月 | 「昭和万葉俳句集」-昭和20年8月15日を詠う-(マルホ創業70年記念事業) |
1988年8月 | 「昭和万葉俳句前書集」 |
1989年12月 | 「'89姫路シロトピア博記念俳句集」 |
1991年7月 | 「国際花と緑の博覧会記念俳句集」 |
2004年8月 | 「新編昭和万葉俳句集」~新国民句集「昭和二十年八月十五日」~ 瀧本 博編著 マルホ株式会社文化事業部監修 |
支援活動
期間 | 支援内容 |
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1976年4月 〜1978年3月 |
「マルホ俳句教室」を提供 マルホ提供のテレビ番組「長生きしよう」(MBS、CBC、RKB、東京12)の番組の終わりに「マルホ俳句教室」を提供。視聴者から俳句を募集し、各賞を発表しました。 |
1988年〜 2010年 |
NHK学園 生涯学習フェスティバル「全国俳句大会」「近畿俳句大会」への協賛 近畿俳句大会で「マルホ賞」を提供しました。 |
1990年7月18日 | 「国際花と緑の博覧会」(大阪府)での俳句イベント参加 「花と緑の俳句大会『俳句教室』」を開催、「俳句の現状と将来」と題したパネルディスカッションを行いました。 |
1990年9月14日 | 「国際花と緑の博覧会」(大阪府)での俳句イベント参加 「花と緑の俳句大会『発表大会』」にて、募集した俳句の表彰を行いました。 博覧会終了後に、「国際花と緑の博覧会 記念俳句集」を編纂しました。 |
1991年〜 2004年 |
全日本国際学校俳句コンテストへの協賛 「マルホ賞」を提供しました。 |
1996年〜 2010年 |
日本学生俳句協会主催「全国学生俳句大会」への後援 「マルホ賞」を提供しました。 |
2005年7月24日 | 愛・地球博(愛知県)での俳句イベントへの協賛 俳句イベント「愛・地球博ふれあい吟行俳句」に協賛しました。 |