• 乳児血管腫(いちご状血管腫とは)
  • 相談できる病院
  • 治療体験談
  • 病院で乳児血管腫の治療を受けているお子さんの保護者の方へ
  • よくある質問

保護者と主治医が振り返る治療体験談

  • 【監修】福岡市立こども病院 皮膚科 科長/同こどもアレルギーセンター 副センター長
    工藤 恭子 先生

Eさんご夫妻とF子ちゃんの場合
〜発見から受診まで〜

双子として生まれたF子ちゃん。生まれた直後から顔に赤みが見られ、次第に赤みと膨らみが目立つようになりました。入院中に乳児血管腫(にゅうじけっかんしゅ)と診断され、目の周りに病変があったことから、早期に治療を開始しました。

Eさんご夫妻とF子ちゃん

01

生まれた直後に見つかった顔の赤み。
日に日に色が濃く、膨らみも目立つように

Eさん(母)
Eさん(お母さま)
代替えテキスト

双子だったため、こども病院で出産しました。生まれてすぐに顔を見た時から、目の周りが少し赤いことが気になっていました。最初は「時間がたてば戻るだろう」と言われていましたが、日に日に赤みが濃くなっていきました。

Eさん(父)
Eさん(お父さま)
代替えテキスト

NICU(新生児集中治療室)で入院している間に先生方が経過を見てくださり、最初は乳児血管腫ではなく、別の病気の可能性があると説明を受けました。聞いたことがない病名だったので、インターネットで検索したのですが、調べるほど不安が大きくなりました。

工藤先生
工藤先生

F子ちゃんの場合、最初に診察した時には、まだ淡い紅斑のようなあざで、毛細血管奇形の可能性も考えました。しかし、生後3週ごろには赤みと膨らみが増していたため、乳児血管腫と診断し、改めてご両親に説明しました。また、顔の広い範囲に病変があったため、関連する症候群の可能性も考えて検査を行い、ほかに異常がないことを確認しました。

Eさん(母)
Eさん(お母さま)
代替えテキスト

乳児血管腫という病名も聞いたことはなかったのですが、先生から病気や治療の説明を聞いて、少し安心できました。

02

目の周りの乳児血管腫。
視力への影響を避けるため、早めの治療を提案

工藤先生
工藤先生

F子ちゃんは、おでこからまぶたにかけて膨らみがあり、左右で目の開き方に差が出始めていました。目が開かない状態が続くと視力の発達に影響するおそれがあるため、早めに治療したほうがよいとお話ししました。

Eさん(母)
Eさん(お母さま)
代替えテキスト

目の近くなので視力に影響しないか、顔に「あと」(瘢痕:はんこん)が残らないかは心配でした。女の子ですし、将来のことを考えると、できる治療はしてあげたいと思いました。

Eさん(父)
Eさん(お父さま)
代替えテキスト

先生から写真で治療経過の例を見せていただき、赤みが薄くなっていく可能性を知ることができたので、治療に期待して、できることをやっていこうと思えました。

03

気になることや分からないことは、まず相談を

Eさん(父)
Eさん(お父さま)

少しでも気になったら、まず先生に伝えることが大切だと思います。自分で調べて悩むだけではなく、「赤みが気になる」「膨らんできた気がする」と、自分から伝えることで、必要な診療につながるきっかけになります。

Eさん(母)
Eさん(お母さま)

分からないことは、納得できるまで質問するのがよいと思います。私たちは夫婦で受診し、お互いに聞き漏らしたことを補いながら、次に聞きたいことを確認していました。それが不安を減らすことにつながっていたと思います。

工藤先生
工藤先生

「このあざは何だろう」と思ったら、1ヶ月健診、産科、小児科、予防接種の際など、どこでもよいので相談してください。今は治療の選択肢がありますので、まずは医療機関につながっていただくことが大切です。

04

あざに気付いた時には、身近な窓口へ

工藤 恭子 先生
福岡市立こども病院 皮膚科 科長、同こどもアレルギーセンター 副センター長。九州大学病院、九州医療センター、小倉医療センターを経て、現職。アトピー性皮膚炎、血管腫・血管奇形、遺伝性皮膚疾患など小児に関わる皮膚疾患について幅広く対応。

工藤先生

乳児血管腫には治療の選択肢があります。あざに気付いた時には、まず身近な医療機関へ相談してください。必要に応じて専門の医療機関に紹介してもらうなど、医師と相談しながら、ご家族が納得できる方法を一緒に考えていきましょう。

※専門医を受診する際は、初診時に紹介状が必要になる場合があります。

乳児血管腫診療施設