ヘマンジオルシロップを服用されているお子さんの保護者の方へ

ヘマンジオルシロップについて

血管腫の増殖を抑え、小さくなるのを速めます

ヘマンジオルシロップは、プロプラノロールを主成分とするお薬で、血管腫の増殖を抑え、小さくなるのを速めるはたらきにより、乳児血管腫(いちご状血管腫)を治療します。

主成分のプロプラノロールは、1960年代から高血圧や不整脈などの治療薬として広く使われてきたものです。そのため、血圧を下げたり、心拍数を減らしたりする作用があります。

2008年にフランスの医師が心臓の病気を治療する目的で使用したお薬により、たまたま乳児血管腫が短期間で小さくなり消えていくことに気付きました。そこから、乳児血管腫に対する臨床試験が行われ、2014年から欧米などで使用されるようになりました。日本ではヘマンジオルシロップに対し、2016年7月に厚生労働省の承認が下り、乳児血管腫の適応で新たに使用できることになりました。