ヘマンジオルシロップを服用されているお子さんの保護者の方へ

ヘマンジオルシロップ服用の注意

指示された用法・用量を必ず守りましょう

受診の際に医師・薬剤師から指示された用法・用量を必ず守りましょう。保護者の方の判断で飲む量や回数を変えることは絶対にしないでください。
飲み忘れた場合やお薬を吐き出した場合はその回の服用は中止し、次回の服用から再開してください。

指示された受診日を守りましょう

ヘマンジオルシロップの服用量は、お子さんの体重と治療期間によって変わっていきます。安全かつ効果的な治療のために、医師から指示された受診日は守るようにしましょう。

いつもと違う状態がみられた場合は、すぐに医師に相談を(→「副作用について」参照)

ヘマンジオルシロップの主成分であるプロプラノロールは、高血圧症などの治療薬でもあるため、血圧を下げる作用や心拍数を減らすなど、乳児血管腫(いちご状血管腫)を治療する以外の薬理作用があります。このため、低血圧や心拍数の低下などの副作用があらわれることがあるので、服薬の際にはお子さんの様子を十分に注意して観察してください。

また、低血糖や呼吸困難なども特に注意が必要な副作用です。お子さんに普段と違う様子がみられたり、体調に変化があらわれたりした場合には、すみやかに医師に相談してください。

乳児血管腫以外の病気で医療機関を受診する場合

お子さんが乳児血管腫以外の病気で病院にかかる際には、ヘマンジオルシロップを服用していることを医師・薬剤師までお伝えください。特に、風邪や気管支炎、喘息などで受診する場合は、必ずその旨を伝えるようにしましょう。

授乳者(母親)がお薬を服用する場合

授乳者(母親)がお薬を服用していて母乳を与える場合、種類によってはお薬が母乳へ移行し、お子さんが服用したヘマンジオルシロップと相互作用を起こして効果が増減したり副作用を増強したりする可能性があります。お薬の服用時には、医師・薬剤師に相談してください。

保管に際しては次の注意を守りましょう

直射日光を避けて室温で保管してください。薬局から提供された遮光性のある容器または遮光用の薬袋を使用するなど、使用後は直射日光があたらないように保管してください。 誤ってお子さんが飲んでしまうと大変危険です。使用後はお子さんの手の届かないところに保管してください。

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副作用のリスクを下げるための服用上の注意

ヘマンジオルシロップの服用方法を間違うと、低血糖や低血圧、気管支痙攣などの副作用が強くあらわれる可能性があります。判断に悩む事例を題材に正しい服用方法を動画で学べます。

こんなときどーする!?ヘマンジオル®シロップ小児用0.375%副作用のリスクを下げるための服用上の注意

【監修】

  • 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター 副院長/ 感覚器・形態外科部 統括部長
    金子 剛 先生