TOP > 痔の基礎知識 > 痔のタイプは? > 痔瘻(あな痔)
監修: 牧田総合病院 肛門科
佐原 力三郎 先生
男性に多い痔です。まず肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)ができてから痔瘻へと進んでいきます。
痔瘻ができるまで
歯状線のくぼみ(肛門陰窩〈こうもんいんか〉)から細菌が入り込むと、肛門腺が化膿し、その炎症が肛門周囲に広がって膿(うみ)がたまります(肛門周囲膿瘍)。これが自然に破れるか切開することにより、膿が排泄されます。そのまま治る場合もありますが、多くは膿の管(瘻管〈ろうかん〉)が残った状態となり、これを「痔瘻」といいます。
症状
肛門周囲膿瘍の場合、38~39℃の発熱、激しい痛み、腫(は)れがみられます。痔瘻は、膿が出て下着が汚れます。膿の出口(二次口)がふさがり、再び膿がたまると肛門周囲膿瘍と同様の症状になります。