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基礎からわかる外用剤

皮膚薬物動態学的試験について

代表的な皮膚薬物動態学的試験の方法

この試験は前述のように、作用部位が角質層内または角質層より深部にある薬剤に基本的に用いられる生物学的同等性試験です。角質層内に存在する薬物量から、生物学的同等性を評価します。具体的には、粘着性のテープで角質層を剥がし、角質層に存在する薬物量を測定して、薬物の皮膚に対するバイオアベイラビリティ、すなわち投与量に対する皮膚中透過量を評価します。本試験における製剤の適用時間は、角質層中の薬物濃度が一定に達する時間またはそれより長い時間とします。

角質層の厚さには個体差がありますが、この個体差を考慮しない方法と考慮する方法の2つの試験方法があります。

図1. エバポリメーターによるTEWLの測定図1. エバポリメーターによるTEWLの測定

1. 角質層の厚さの個体差を考慮しない場合

同一回数(10~20回)または経表皮水分蒸散量(Trans Epidermal Water Loss : TEWL)(図1)が同程度となる時点まで角質層を剥離し、角質層中の薬物量を測定します。この方法では、角質層の剥離量に個体差があることから、データにバラつきが生じるおそれがあります。

*:皮膚からの水分蒸散量のこと

2. 角質層の厚さの個体差を考慮する場合

この方法はTEWL、水の拡散定数、分配定数などを指標としたモデル式により、角質層の厚さの違いを推定した上で、粘着テープを用いて角質層を剥離し、角質層中の薬物濃度を比較する方法です。角質層の剥がれ度合いの違いによるデータのバラつきが小さいため、検出力は高くなると考えられますが、試験操作が煩雑という欠点もあります。

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