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基礎からわかる外用剤

主薬と経皮吸収性〜主薬によって、経皮吸収性が変わります〜

はじめに

外用剤(皮膚外用剤)において、主薬の経皮吸収性は有効性や安全性を考える上で必要不可欠な要素です。主薬の経皮吸収性に影響を与える因子として、生体側の因子と製剤側の因子があり、製剤側の因子には「基剤や剤形の影響」、「主薬の影響」があります。「ぬり薬の蘊蓄Vol.1」では、「基剤や剤形により、なぜ主薬の経皮吸収性が変化するのか?」を説明しました。今回は、製剤側の因子である「主薬(主薬の特性)の影響」を中心に説明します。

杏雲堂病院 診療技術部部長/薬剤科科長 大谷 道輝先生

杏雲堂病院 診療技術部部長/薬剤科科長 大谷 道輝先生

主薬の分子量や脂溶性などの特性が経皮吸収性に影響を与える主な原因として、皮膚がバリア機能を有していることが挙げられます。外用剤中の主薬は皮膚バリア機能により経皮吸収されにくくなりますが、皮膚バリア機能の影響の受けやすさには違いがあり、影響を受けにくい主薬の中には皮膚適用後に全身作用を示すほど吸収されるものがあります。本書では、このことを理解していただくため、まず皮膚のバリア機能について説明し、主薬の特性と経皮吸収との関係について説明します。その後、外用剤の有効性や安全性を把握する上で必要となる皮膚における代謝について説明します。

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