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基礎からわかる外用剤

最後に

各種疾患や外用部位に適した外用剤を求める医師や使用感の良さを求める患者さんのニーズなどにより、外用剤には様々な剤形があります。例えば、クリーム剤には油中水型と水中油型の剤形がありますが、油中水型では水性成分と比較して油性成分が多く、水滴の周りを油性成分が取り囲んでいるため、水中油型と比較して被覆効果に優れます。水中油型の剤形では油中水型と比較して水性成分が多く、外相が水であるため、べたつかず、使用感が良いのが特徴です。

様々な剤形が存在する外用剤は、その基剤の構成に必要な添加物も異なることを説明しましたが、外用剤を開発する場合に必要となる添加物が増えるほど基剤構成や調製方法を最適化するために、高い製剤技術が要求されます。

外用剤中の主薬の経皮吸収性に影響を与える因子には、生体側の因子と製剤側の因子があります。今回は、製剤側の因子として「基剤や剤形」が主薬の経皮吸収性に与える影響について説明しました。主薬の経皮吸収性を考える上では、この「基剤や剤形」の他に「主薬」そのものの影響も考える必要があります。Vol.2では、薬物の分子量や脂溶性など、「主薬」の特性が経皮吸収性に与える影響を中心に説明します。

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