監修 五十嵐敦之 先生(いがらし皮膚科東五反田 院長)
このガイドブックは、ミチーガを処方されている患者さんもしくはそのご家族の方が、適切かつ安全に使用するための方法を紹介したものです。
自己注射の開始にあたっては、まず医療機関で十分な説明を受け、注射方法を練習します。注射が正しくできるようになったことを医師や看護師が確認し、自己注射へと移行します。
自己注射の方法について分からないことや不安なことがありましたら、主治医もしくは医療機関にご相談ください。
自己注射を行う場合、十分な体調管理が大切です。体調の変化がみられたときは、すぐに主治医に連絡してください。
注射にあたっては、下記のものをご準備ください。不足しているものがあれば注射せず、医療機関に連絡してください。
ミチーガ®︎皮下注用
60mg シリンジ(注射器)
注射針
アルコール綿(3枚)
準備マット
廃棄ボックス(使用済み注射器入れ)
自己注射記録ノート
注射器の各部の名称
注射をする場所を確保します。
明るく、平らで安定した場所を選んで清潔にしてください。
手を洗います。
せっけんを使って手を丁寧に洗い、清潔なタオル等でふいて乾かします。
準備マットの上に必要なものを並べます。
①準備マットを置き、アルコール綿で消毒します。
②注射器と注射針を包装から取り出します。
冷蔵庫で保管していた場合は、注射する15~30分前に冷蔵庫から取り出し、外箱に入れたまま常温に戻してください。
③準備マットの上に、注射に必要なものを並べます。
下記の項目を確認し、異常が認められた場合は使用せず、主治医もしくは医療機関に連絡してください。
※注射器の内壁に無色~白色の斑点を認めることがありますが、付着した薬剤であり異常ではありません。
注射器の保護キャップ(白色)と、ゴムキャップ(灰色)を外します。
①注射器先端を上に向け白い部分を持ち、保護キャップ(白色)をひねって外します。
②ゴムキャップ(灰色)を外します。
注射器に注射針を取り付けます。
注射器先端を上に向けて持ち、注射針を図の矢印の方向(時計回り)にねじ込みながら、回らなくなるまでしっかりと装着します。
溶解液を薬剤の部分に流し込みます。
①注射針側を上に向けて注射器を持ちます。
②プランジャーをプランジャー・ロックAで止まるまで押し込み、溶解液を薬剤の部分へ流し込みます。
薬剤を溶かします。
注射針を上に向けた状態で、注射器を60秒以上左右に振り、薬剤を溶かしてください。溶かします薬液が泡立っても問題ありません。
針先から薬液が漏れる可能性がありますので、水平よりも下向きにして振らないでください。
注射器を準備マットの上に水平に置き、薬剤が完全に溶けるのを待ちます。
注射器を準備マットの上に置くときには、傾けず、水平に持って置いてください。
溶かした直後
泡で全体が白っぽく見えます。
5分ほど経った後
5分ほど経つと泡がおさまり、薬液が透きとおります。(図に示す程度の一定量の泡が残っていても問題ありません)
薬剤が完全に溶けていない場合は、手順⑦⑧を繰り返してください。
※ゴム栓部へ巻き込まれた薬剤の溶け残りは問題ありません。
ミチーガ®︎操作に関するご質問は、マルホ製品情報センターへお問い合わせください。
※医師の診療・治療法、個人の健康、医学的問題に関するお問い合わせにはお答えできません。
0120-458712
(フリーダイヤル)
【受付時間】9:30 ~17:30
(土・日・祝日ならびに当社休業日を除く)