ミチーガ®
ご自身で
投与される方へ -自己注射ガイドブック-

監修 五十嵐敦之 先生(いがらし皮膚科東五反田 院長)

ミチーガ®の自己注射を
始められる患者さんへ

このガイドブックは、ミチーガを処方されている患者さんもしくはそのご家族の方が、適切かつ安全に使用するための方法を紹介したものです。
自己注射の開始にあたっては、まず医療機関で十分な説明を受け、注射方法を練習します。注射が正しくできるようになったことを医師や看護師が確認し、自己注射へと移行します。
自己注射の方法について分からないことや不安なことがありましたら、主治医もしくは医療機関にご相談ください。

自己注射を行う場合、十分な体調管理が大切です。体調の変化がみられたときは、すぐに主治医に連絡してください。

自己注射ガイドムービー

保管方法

  • ●医療機関で受け取ったミチーガ®︎は、室温(1~ 30℃)で保管してください。
  • ●保管場所が30℃を超える場合は、冷蔵庫等の30℃以下になる場所で保管してください。凍結を避けるため、冷蔵庫のチルド室や冷気の吹き出し口付近には置かないでください。
  • ●直射日光のあたる場所には置かないでください。遮光して保管する必要があるため、外箱にいれたまま保管してください。
  • ●小さなお子さんの手の届かない場所で保管してください。

注射に必要なもの

注射にあたっては、下記のものをご準備ください。不足しているものがあれば注射せず、医療機関に連絡してください。

  • ミチーガ®︎皮下注用
    60mg シリンジ(注射器)

  • 注射針

  • アルコール綿(3枚)

  • 準備マット

  • 廃棄ボックス(使用済み注射器入れ)

  • 自己注射記録ノート

  • 注射器の各部の名称

注射の準備

注射の準備
1

注射をする場所を確保します。

明るく、平らで安定した場所を選んで清潔にしてください。

2

手を洗います。

せっけんを使って手を丁寧に洗い、清潔なタオル等でふいて乾かします。

3

準備マットの上に必要なものを並べます。

①準備マットを置き、アルコール綿で消毒します。

②注射器と注射針を包装から取り出します。

冷蔵庫で保管していた場合は、注射する15~30分前に冷蔵庫から取り出し、外箱に入れたまま常温に戻してください。

③準備マットの上に、注射に必要なものを並べます。

下記の項目を確認し、異常が認められた場合は使用せず、主治医もしくは医療機関に連絡してください。

  • ミチーガ®︎が使用期限内である
  • 薬剤が白色である
  • 溶解液が透明で異物が混入していない
  • 注射針や注射器に損傷がない
  • 注射器から液漏れがない
  • 注射器に白色の保護キャップがついている

※注射器の内壁に無色~白色の斑点を認めることがありますが、付着した薬剤であり異常ではありません。

4

注射器の保護キャップ(白色)と、ゴムキャップ(灰色)を外します。

①注射器先端を上に向け白い部分を持ち、保護キャップ(白色)をひねって外します。

②ゴムキャップ(灰色)を外します。

5

注射器に注射針を取り付けます。

注射器先端を上に向けて持ち、注射針を図の矢印の方向(時計回り)にねじ込みながら、回らなくなるまでしっかりと装着します。

  • ●以降の操作は、必ずゴムキャップを外し、注射針をつけた状態で行ってください。シリンジ内の圧力が高まり、液漏れが発生することがあります。
  • ●注射針のキャップは、注射の直前に外してください。
  • ●薬剤がこぼれる可能性があるので注射器は上向きに持ってください。
6

溶解液を薬剤の部分に流し込みます。

①注射針側を上に向けて注射器を持ちます。

②プランジャーをプランジャー・ロックAで止まるまで押し込み、溶解液を薬剤の部分へ流し込みます。

  • ●プランジャーは押し込んだままにして、引かないでください。薬液が逆流する場合があります。
  • ●針先から薬液が漏れたり、溶けていない薬剤が先端に詰まる可能性があるので、必ず注射針側を上向きに持ってください。
  • ●プランジャー側に残った溶解液が手元に流れる場合がありますが、問題ありません。
7

薬剤を溶かします。

注射針を上に向けた状態で、注射器を60秒以上左右に振り、薬剤を溶かしてください。溶かします薬液が泡立っても問題ありません。

針先から薬液が漏れる可能性がありますので、水平よりも下向きにして振らないでください。

8

注射器を準備マットの上に水平に置き、薬剤が完全に溶けるのを待ちます。

注射器を準備マットの上に置くときには、傾けず、水平に持って置いてください。

  • 溶かした直後

    泡で全体が白っぽく見えます。

  • 5分ほど経った後

    5分ほど経つと泡がおさまり、薬液が透きとおります。(図に示す程度の一定量の泡が残っていても問題ありません)

薬剤が完全に溶けていない場合は、手順⑦⑧を繰り返してください。

  • ●次のような場合は、注射をせずに、主治医もしくは医療機関に連絡してください。
  • 薬剤を溶かした際に、薬液が変色している(正常な色は無色~微黄色です)
  • 左右に振ることと5分ほど置くことを、3回以上繰り返しても、薬液に不溶物が認められる

※ゴム栓部へ巻き込まれた薬剤の溶け残りは問題ありません。

  • ●薬剤を溶かした後はすぐに使用してください。使用できない場合は30℃以下の室温で保管し、4時間以内に使用してください。

マルホ製品情報センター

ミチーガ®︎操作に関するご質問は、マルホ製品情報センターへお問い合わせください。

※医師の診療・治療法、個人の健康、医学的問題に関するお問い合わせにはお答えできません。

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