ニキビに対するスキンケアの第一歩は、洗顔ですぞ!
ニキビの洗顔、どうしている?
ニキビを改善するには、普段の生活におけるスキンケアが重要となります。皮膚科で専門的な治療を受けている場合でも、正しいスキンケアを行うことは、治療効果を発揮する上で大きな役割を果たしてくれます。
ニキビに対するスキンケアの第一歩は、洗顔です。
洗顔で肌を清潔に保つことが重要だということは何となく理解している人も多いのではないでしょうか?
しかし、洗顔をたくさんすれば良いのかと言うとそうではなく、洗顔のし過ぎは必要な水分や皮脂も洗い流してしまうので避けましょう。
汚れを落として、すっきりキレイな肌へ
では、1日に何回洗顔すれば良いのでしょうか。
ある研究では、洗顔回数別にニキビへの影響を検討したところ、「1日2回の洗顔」がおススメできる結果となったことを報告しています1)。
1日2回であれば、朝起きたとき、夜お風呂に入るタイミングで洗顔すればよく、ふだんの生活で実践しやすいですね。
ただし、ゴシゴシ洗いは肌を傷つけたりニキビの刺激になってしまいます。洗顔の際は、洗顔料をよく泡立て、こすらないよう優しく丁寧に洗うことを心がけて下さい。

洗顔料を手に取って、泡立てます。泡立てネットを使ってもよいでしょう。

Tゾーンなど皮脂が多い部分を中心に、泡で顔全体を包み込むイメージで、やさしく丁寧に洗います。

洗顔料を残さないように水かぬるま湯でしっかりとすすぎ、洗顔料が残りがちな髪の生え際やフェイスラインもよく洗い流します。

洗顔後は、清潔なやわらかいタオルで軽く押さえるように水分を拭き取ります。
なお、メイクをしている場合は、洗顔前にクレンジングを使用してメイクを落として下さい。洗い流すタイプのクレンジングを使用し、こすらないように優しくなじませてから洗い流します。
ニキビのある肌に油脂成分は良くないと思われる方もいるかもしれませんが、オイル系クレンジングはニキビを悪化させないという報告もあります2)。
洗顔後は保湿ケアを
ニキビがある場合も、通常通り保湿ケアを行って構いません。保湿ケアを行う場合は、ノンコメドジェニック(ニキビができにくいことを確認している化粧品)の表示があるものを使うとよいでしょう。
肌トラブルでお困りのかたに知っていただきたい情報をお届けします。
- 1)Choi JM,et al.Pediatric Dermatology.2006;23:421-427
- 2)川島眞ほか.尋常性?瘡を対象としたクレンジングオイルの使用試験. 臨床皮膚科.2007;61:654-659
ニキビ改善には、治療と同時に正しいニキビケアが必要。
皮膚科医に相談ですぞ!