今更聞けないニキビの悩みに皮膚科医が答えます。

ニキビを治したい 教えてアキ先生!

新型コロナウイルス流行期間中、ニキビ治療のために
皮膚科を受診・通院した、もしくは受診・通院を
中断・中止した人に聞きました!

ニキビで受診した人に
聞いた!

コロナ禍における、
ニキビ治療のための皮膚科受診について

  • 実施時期
    2020年10月26日(日)
  • 調査手法
    インターネット調査
  • 調査対象
    新型コロナウイルスによる自粛以降(2020年3月以降)、ニキビ治療のために皮膚科に受診・通院をしている人(245人)、
    及び中断・中止している人(15人)
  • 人数
    全国260人(男性:83人 女性:177人)
  • 年齢
    15~49歳(本人:177人 保護者:83人)

アキ先生、新型コロナウイルスの感染者数が増えてから、これまで通り皮膚科に通院しても良いか気になっているのですが、他の皆さんはどうしているのでしょうか?

そうですね。通院を控える方もいらっしゃると思います。
今回は、新型コロナウイルス環境下での皮膚科受診の意識調査を見ていきましょう!

ニキビ治療で受診した人の多くは、マスク着用によるニキビへの影響を感じているようです。(「ニキビに悩むようになった」55.8%、「ニキビが悪化した」50.4%)

マスクの着用によって発生した肌トラブル(全体(n=260)複数回答)
マスクの着用によって発生した肌トラブル

ふむふむ。

ちなみに、マスクの着用によるニキビ症状の変化は、58.1%が「赤ニキビが増えた」と回答したことから、ニキビが悪化したことがうかがえます。

マスクの着用によるニキビ症状の変化(全体(n=260)複数回答)
マスクの着用によるニキビ症状の変化

やっぱり、マスクを着用するとニキビが悪化しやすいんですね。

そうですね。マスクを着用するとニキビに摩擦が加わり、悪化するおそれがあります。また、マスクの下が蒸れて細菌が繁殖しやすくなり、アクネ菌も増殖したり、毛穴の詰まりを招く可能性もありますね。

新型コロナウイルス感染症の流行による
通院頻度の変化

次に皮膚科への受診・通院のしやすさ、頻度について見ていきましょう。

はい。お願いします。

皮膚科への受診・通院しやすさ(全体(n=260))
新型コロナウイルス感染症の流行による皮膚科への受診・通院しやすさの変化
  • とても通院しにくくなった
  • やや通院しにくくなった
  • どちらともいえない/変わらない
  • やや通院しやすくなった
  • とても通院しやすくなった

皮膚科への受診・通院しやすさについては、53.8%が「どちらともいえない/変わらない」と回答しています。

なるほど。

皮膚科への通院頻度(全体(n=260))
新型コロナウイルス感染症の流行による皮膚科への通院頻度の変化
  • 2020年3月以降、受診・通院頻度が増えた
  • 2020年3月以降も、一定の頻度(変わらない頻度)で受診・通院した
  • どれにもあてはまらない
  • 2020年3月以降、受診・通院頻度が減った

皮膚科への通院頻度については、41.2%が増えたと答えていて、減ったと答えた23.5%よりも多い結果になりました。

増えたと答えた人の方が多いんですね。

また、ニキビ治療のための皮膚科への通院頻度が増えた理由については83.2%が「ニキビの症状が悪化した」と答えたことから、新型コロナウイルス感染症の流行によって受診を控える傾向はなく、症状に応じて通院していることがわかりました。

皮膚科への通院頻度が増えた理由(全体(n=107)複数回答)
新型コロナウイルス感染症の流行によって皮膚科への通院頻度が増えた理由

通院を控える傾向がないのは意外でした!これまで通り通院できそうですね。

感染症対策をしっかり行えば、皮膚科に受診しても問題ありません。ニキビができたり悪化した場合は受診しましょう。
また、皮膚科を受診するときも、感染対策を忘れずに行ってくださいね。

受診前のチェックリスト

  • 受診の当日は、検温をしましょう
  • 皮膚科に行く時もマスクを着用しましょう
  • 入口や受付にある消毒液で、手指消毒をしてください
  • 待合室などでは人と十分な距離をとって、会話を控えましょう

アキ先生からの一言

ニキビが治らないときは、
早めに皮膚科へ行きましょう。
ニキビの治し方が間違ってしまうと、かぶれたりニキビをもっと悪化させたりすることがあります。
正しい知識を身につけるためにも、早めの受診を心がけてください。
監修:日本専門医機構認定 皮膚科専門医
マルホ株式会社シニアメディカルディレクター
生駒晃彦

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