ハルエさん、今日もしっかりマスク着用ですね！ハルエさんのマスク姿もすっかり見慣れた感じがします。

たしかに、長時間マスクを着用するようになって、ニキビの悪化を気にかける患者さんは多いですね。

そうですね。マスクを着用するとニキビに摩擦が加わり、悪化するおそれがあります。また、マスクの下が蒸れて細菌が繁殖しやすくなり、アクネ菌も増殖したり、毛穴の詰まりを招く可能性もありますね。

マスク着用が日常的になった今、ウイルスの感染予防とニキビケア、両方をしっかり両立させることが大切ですね。そのための対策をみていきましょう。

まずは、ニキビを悪化させないマスクの選び方・使い方について説明しますね。１つめのポイントは「サイズ」です。

感染予防はウイルスを含んだ飛沫の侵入を防ぐため、マスクと「鼻」「ほほ」「あご」のすき間をなるべく無くすことが重要です。ただ、逆にマスクが小さすぎるのもNG。肌を圧迫して摩擦の原因になりますからね。

マスクの紐をかける耳の部分の一番高いところから、鼻の付け根の下１cmまでが10.5～12.5cmで小さめサイズ、12～14.5cmでふつうサイズ、14cm以上なら大きめサイズという目安があります※1。マスクを買うときの参考にして下さいね。

そうかもしれませんね。また、ニキビ対策を考えれば、摩擦を減らしたり細菌の繁殖や毛穴の詰まりを防いだりするために、なるべく肌当たりの軟らかいもの、通気性の良いものを選ぶと良いですよ。

次のポイントは「清潔」です。ハルエさんはマスクをどれくらいで交換していますか？

はい、1日1枚で問題ないですよ。ただ、マスクが湿ってきたり、マスクからニオイを感じることがあれば交換することをおススメします。マスクが不足しているときは、ガーゼなどを肌にのせてからマスクを着用し、着用後はガーゼを交換すると良いですね。

また、マスクを着用しているときは、ふだんより丁寧にスキンケアを行いましょう。まずは十分な保湿。それにより肌のバリア機能が高まり、摩擦による悪影響を減らすことが期待できます。

蒸れてそう感じるかもしれませんが、それは一時的なものです。マスクを外すと水分が一気に蒸発して、逆に肌は乾きやすくなる場合もあるのでしっかり保湿をして下さいね。

保湿する際は、ニキビができにくいことが確認されている「ノンコメドジェニックテスト済み」の製品を選ぶことも大切です。
また、1日マスクを着用していると、蒸れて細菌が繁殖しやすくなりますから、1日2回を目安にしっかり洗顔して下さいね。

汗が気になるときはティッシュなどで優しくふき取ると良いですよ。ニキビを悪化させないよう、ゴシゴシはNG。そっと抑えるイメージで。

頑張って下さいね。