今更聞けないニキビの悩みに皮膚科医が答えます。

ニキビを治したい 教えてアキ先生!

ニキビは思春期に目立ち始める肌の病気ですが、
大人になってもニキビに悩まされる人も少なくありません。
今回は皮膚科医のアキ先生に大人ニキビを質問してみました。

今回のお悩み

大人ニキビとは?
思春期ニキビとの違いは?

急にできる大人ニキビ

20代後半になってニキビができ始めるようになってしまいました… どうして大人になってから急にでき始めたのでしょうか?

思春期が過ぎて大人になってからできるいわゆる「大人ニキビ」ですね。

大人ニキビ?なんですかそれ?

思春期ニキビと発生の仕組みは同じですが、肌質の変化や生活環境の変化でそれまでニキビが無かった人も、大人になってからニキビができてしまう人もいるのです。

急にニキビが出てきてすごく気になります。しかも、ニキビができるとなかなか治らなくて…

治りにくいニキビは嫌ですよね。それでは大人ニキビの原因と治し方を見ていきましょう。

はい!おねがいします。

思春期ニキビと大人ニキビの違いは?

まずは思春期ニキビと大人ニキビの違いを説明しますね。
思春期ニキビは、10代の頃にできるニキビで過剰な皮脂の分泌による毛穴詰まりが主な原因です。皮脂が分泌されやすいTゾーンにニキビができやすいのも特徴です。

ふむふむ。

一方、大人ニキビは、20代以降にできるニキビで化粧品や、古い角質の毛穴詰まりが主な原因です。頬や口周り、アゴなど、乾燥しやすい部分にもニキビができやすいです。

なるほどそうなんですね。ニキビの原因について詳しく教えてもらえますか!

ニキビの原因と種類

まず、ニキビの始まりは、小さな毛穴での皮脂のつまりコメド(面ぽう) 。それが進んで赤ニキビになってしまったときには、すでに毛穴の奥では炎症を引き起こす物質が活発につくられています。
コメドを知りたい方はこちら!

ニキビの種類

マイクロコメド(微小面ぽう) 毛穴が狭くなる → コメド(面ぽう) 毛穴がつまる → 赤ニキビ 炎症が起こる → 化膿したニキビ 炎症が広がる

さらに悪化して炎症が拡がると、毛穴の奥にある毛包(もうほう)の壁が壊され、炎症を起こすさまざまな物質が周囲に流れ出て、黄色の膿がたまるようになり、「化膿(かのう)」と呼ばれる状態になります。すなわち、コメドを放置しておくと化膿した黄色のニキビがどんどん増えていきます。

コメドのせいで赤ニキビや黄ニキビがどんどん増えてしまうんですね。いやだなあ。

また、ニキビの炎症がひどくなったり、自分でつぶしたりすると、毛穴のまわりの組織も壊されてしまい、元に戻らずにニキビ痕(あと)として残ることがあります。
ニキビ痕(あと)を詳しく知りたい方はこちら!

悪化するとニキビ痕が残ってしまうことがあるんですね… どうしたらいいのでしょうか?

気になったら早めに皮膚科で相談

まずは生活習慣の見直しが大切ですね。睡眠不足はニキビの敵。忙しくても、バランスのよい食事でお肌に栄養を与えてあげることです。

ニキビがあってもメイクはOKですか?

メイクをする場合は、低刺激で“ノンコメドジェニック”というコメドをつくりにくい化粧品を使用すると良いですね。メイク落としもしっかり忘れずに。

そういえば“ノンコメド”と書かれた化粧品、ありますね!

あとは、皮膚科でニキビの状態に合わせた適切な治療を受けることが大事ですね。
最近では治療によって綺麗な肌が目指せるようになっています。
コメド治療を知りたい方はこちら!

ニキビくらいで相談するのは大袈裟だと思っていたけど、やっぱり皮膚科へ行ったほうが良いんですね。

そうなんです。ニキビは多くの人が経験する皮膚の病気なのです。炎症がひどいと痕(あと)が残ることもあるので、早めに皮膚科医に相談することをおススメします。

分かりました。早めに受診します。アキ先生ありがとうございます!

アキ先生からの一言

ニキビが治らないときは、早めに皮膚科へ行きましょう。
ニキビの治し方が間違ってしまうと、かぶれたりニキビをもっと悪化させたりすることがあります。
正しい知識を身につけるためにも、早めの受診を心がけてください。
監修:日本専門医機構認定 皮膚科専門医
マルホ株式会社シニアメディカルディレクター
生駒晃彦

大人ニキビと思春期ニキビの違い

肌トラブルでお困りのかたに知っていただきたい情報をお届けします。

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