今更聞けないニキビの悩みに皮膚科医が答えます。

ニキビを治したい 教えてアキ先生!

ニキビは突然できたり、くり返してしまうので治りづらいものです。
今回は皮膚科医のアキ先生に正しいニキビの治し方を質問してみました。

今回のお悩み

ニキビの正しい治し方は?

くり返してしまうニキビ

中学生のころからニキビに悩まされていて、治ってもくり返してしまいます。どうしたらいいですか?

私も10代のころは頑固ニキビに困っていたので、ハル子さんの気持ち、よーくわかります!

先生もニキビが治らなくて困っていたんですね。意外!

そういう時もあったのよ。遠い昔だけど…
話を戻すと、くりかえしてしまうニキビの場合、いろんな状態のニキビが混在している可能性があります。また、ニキビの種類はその状態によりさまざまで、治療の仕方も違うんですよ。
ニキビの種類を知りたい方はこちら!

へえ。そうなんですね…

ニキビの原因と種類

まず、ニキビのできる仕組みと種類を説明しますね。ニキビの始まりは、小さな毛穴での皮脂のつまりコメド(面ぽう)。それが進んで赤ニキビになってしまったときには、すでに毛穴の奥では炎症を引き起こす物質が活発につくられています。
コメドを知りたい方はこちら!

ニキビの種類

マイクロコメド(微小面ぽう) 毛穴が狭くなる → コメド(面ぽう) 毛穴がつまる → 赤ニキビ 炎症が起こる → 化膿したニキビ 炎症が広がる

さらに悪化して炎症が拡がると、毛穴の奥にある毛包(もうほう)の壁が壊され、炎症を起こすさまざまな物質が周囲に流れ出て、黄色の膿がたまるようになり、「化膿(かのう)」と呼ばれる状態になります。すなわち、コメドを放置しておくと化膿した黄色のニキビがどんどん増えていきます。

コメドのせいで赤ニキビや黄ニキビがどんどん増えてしまうんですね。いやだなあ。

また、ニキビの炎症がひどくなったり、むりやり自分でつぶしたりすると、毛穴のまわりの組織も壊されてしまい、元に戻らずにニキビ痕(あと)として残ることがあります。
ニキビ痕(あと)を詳しく知りたい方はこちら!

悪化するとニキビ痕が残ってしまうことがあるんですね… どうしたらいいのでしょうか?

気になったら早めに皮膚科で相談

やっぱり、皮膚科でニキビの状態に合わせた適切な治療を受けることが大事ですね。
また、最近ではコメド治療により綺麗な肌が目指せるようになっています。
コメド治療を知りたい方はこちら!

ニキビくらいで相談するのは大袈裟だと思っていたけど、早めに皮膚科へ行ったほうが良いんですね。けど、近所の皮膚科を調べなきゃいけないからちょっと面倒かな…

そうですね。忙しいと病院に行くのも面倒になりますよね。

あと、何よりも皮膚科に行くのが恥ずかしいんですよ。「あ?ニキビに悩んでいるんだな、あの子」と他人に気づかれていそうで嫌だな…

わかります。恥ずかしいですよね。
でも、ニキビは治療可能な皮膚の病気です。治らなくて悩んでいるのならば、皮膚科医という「プロ」にすぐにでも相談した方が良いですよ。おなかが痛かったら内科、骨が折れたら外科、ニキビが出来たら皮膚科です!

ニキビって皮膚科で治療できるんですね。

ニキビはれっきとした皮膚の病気です。コメドの段階で治すための、コメド治療薬もあるんです。

コメド治療薬は、皮膚科に行けば処方してもらえるんですか?

そうです。皮膚科医が、ハル子さんの症状をみながら専門的な治療法を考えてくれます。炎症がひどいと痕(あと)が残ることもあるので、コメドの段階で早めに皮膚科医に相談することをおススメします。

分かりました。早めに受診します。アキ先生ありがとうございます!

アキ先生からの一言

ニキビが治らないときは、
早めに皮膚科へ行きましょう。
ニキビの治し方が間違ってしまうと、かぶれたりニキビをもっと悪化させたりすることがあります。
正しい知識を身につけるためにも、早めの受診を心がけてください。
監修:日本専門医機構認定 皮膚科専門医
マルホ株式会社シニアメディカルディレクター
生駒晃彦

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