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Ⅰ. 痔の診療におけるかかりつけ医の役割
2. かかりつけ医が遭遇する痔の診療状況
肛門科以外の診療科で受診
されている割合が比較的多い
図6. 痔の患者さんが受診された診療科

半数以上の患者さんは、大腸肛門科以外の「婦人科」や「内科」などの診療科で受診されていることが分かりました。
近隣に肛門科を標榜している医療機関がない方は、かかりつけ医に痔の相談をしている可能性があります。
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調査方法
インターネット調査、郵送調査(70歳代のみ)
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調査対象
2008年~2010年の3年間で痔の症状があった15~79歳の女性、300例
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調査期間
2010年11月~12月
痔に関するアンケート-調査結果- マルホ株式会社 2010年
痔と診断された患者さんの8割以上は
保存的治療の対象であり、
生活指導と薬物療法で対応可能
図7. 痔の患者さんが医療機関で受けた治療法

辻 順行ほか:日本大腸肛門病会誌 66: 479-491、2013より作図
内外痔核および裂肛の患者さんはそれぞれ83.3%(2849例)、91.2%(1236例)が保存療法(手術をしない)を受けていました。
【参考】
上記の調査結果以外にも、肛門科を専門とされない医師でも十分痔の診療は可能である、という複数の報告があります1-5)。
- 福島寛四、乾 九朗:診療 7(1):15-19、1954
- 東 光邦:診断と治療 101(12):1891-1894、2013
- 谷 達夫ほか:外科治療 99(3):231-239、2008
- 徳永行彦、佐々木宏和:Medicina 54(6):922-925、2017
- 辻 順行ほか:日本大腸肛門病会誌 66:479-491、2013
痔の治療において、セルフメディケーションで済ませる患者さんの割合は多いですが、痔の悪化や痔以外の重大な疾患を見逃す可能性もあり、患者さんにとって身近なかかりつけ医による治療介入が必要です。
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