乾癬の治療のアプローチには主に、「紅斑(皮膚の赤み)の主な原因である炎症を抑えること」と、「鱗屑(銀白色のフケのようなもの)の主な原因である皮膚の細胞が過剰に作られることを抑えること」の2つがあります。治療方法は大きく分けて「外用療法(塗り薬)」、「光線療法(紫外線照射)」、「内服療法(飲み薬)」、「生物学的製剤(注射または点滴)」の4種類です。また、2012年に膿疱性乾癬に対して「顆粒球単球吸着除去療法(かりゅうきゅう たんきゅう きゅうちゃくじょきょりょうほう)」が保険適用となっています。
乾癬には5つの種類があり、また、患者さんそれぞれで症状の出かたや重症度が異なります。そのため、各治療方法を単独もしくは組み合わせて行っていきます。治療の効果や副作用、患者さんのライフスタイルなどにより、治療方法が選ばれますので、主治医に症状をしっかりと伝え、治療目標や希望をよく話し合い、乾癬と上手に付き合っていくことが大切です。


飯塚 一:J Visual Dermatol 16(9);850-851, 2017より改変
※コストについては目安であり、患者さんによって異なることがあります。