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褥瘡辞典(じょくそうじてん) for FAMILY ~褥瘡(じょくそう・床ずれ)の正しいケアと治療のために~

Q&A おしえて!先生

治療
Q褥瘡(床ずれ)は治りますか?
A褥瘡(床ずれ)の傷が浅い場合は、ほとんどがすみやかに治ります。しかし、褥瘡(床ずれ)の傷が深い場合、症状が悪化すると治るまでに時間がかかります。特にお年寄りでは全身の状態がよくない場合もあり、治るまでに1年以上の時間がかかることがあります。
また、お薬や手術による治療だけでなく、褥瘡(床ずれ)ができた原因を取り除くケアを同時に行うことが大切です。

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Q褥瘡(床ずれ)ができてしまっても自宅で介護できますか?
Aまず、入院での治療が必要かどうかを医師や看護師に相談してください。入院の必要がない場合は自宅で介護することができますが、往診、訪問看護、体圧分散用具のレンタルなどのサービスが利用できる場合もありますので、医師やケアマネジャーなどに相談してみましょう。ただし、介護者の身体的・経済的な負担も考えられるため、さまざまな面からの検討が必要です。

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Qどのような治療方法があるのですか?
A一般にぬり薬やドレッシング材(被覆材)などを使用した治療が行われます。
その他に手術などが行われる場合もあり、それぞれの患者さんの褥瘡(床ずれ)の状態によって医師が選択します。

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Q褥瘡(床ずれ)の傷は乾燥させたほうがいいですか?
A褥瘡(床ずれ)の傷は乾燥させるより、適度な湿り気を保つほうが早く治ります。
傷の部分では傷を治すための物質が細胞から出ています。この物質が有効に利用されるために、傷口をドレッシング材(被覆材)で保護し、適度な湿り気を保つことが必要です。
ただし、褥瘡(床ずれ)の傷の状態によって治療方法は異なりますので、医師や看護師から正しい治療方法の指導を受けましょう。

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Q褥瘡(床ずれ)の傷は毎日消毒したほうがいいですか?
A褥瘡(床ずれ)の傷を毎日消毒する必要はありません。傷を消毒することにより、傷を治すためにはたらく細胞を傷つけ、傷口を治そうとするはたらきを弱めてしまうからです。傷口を清潔に保つためには、十分な量の生理食塩水や水道水のぬるま湯で、少し水しぶきがあがるくらいの圧をかけ、洗い流すだけで十分効果があります。
ただし、感染を起こしている褥瘡(じょくそう)には切開、抗生物質の全身投与などが必要です。医師や看護師の指示に従い、傷の清潔を保つようにしてください。

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Q薬はどのように保管したらいいですか?
A薬は湿気を避け、直射日光のあたらない涼しいところに保管してください。ただし、冷蔵庫に保管するなどの特別な保管方法が必要な薬もあります。医師や薬剤師に指示された保管方法を守ってください。

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Q褥瘡(床ずれ)の治療で入院は必要ですか?
A褥瘡(床ずれ)ができても必ず入院が必要なわけではありません。
患者さんの体の状態や褥瘡(床ずれ)の傷の状態によっては、自宅で治療・ケアをすることができます。入院が必要かどうかを医師や看護師と相談してください。
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