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これって褥瘡(床ずれ)?
褥瘡(床ずれ)の見分け方
褥瘡(床ずれ)予防の第一歩は毎日の皮膚観察です。
皮膚の赤みを発見したら、その部分が圧迫されないように体の向きを変えてみます。30分後、皮膚の赤みが消えていれば褥瘡(床ずれ)ではありません。赤みが消えない場合は褥瘡(床ずれ)の可能性がありますので、自己判断せず医師や看護師などに相談しましょう。
どこを観察すればいいの?
褥瘡(床ずれ)ができやすいところは、骨が突出していて、ベッドのマットや布団、車いすなどで圧迫されているところです。
おむつ交換や着替え、入浴のときなどに褥瘡(床ずれ)ができやすい部分を重点的に観察しましょう。
(1) 仰向けの場合
おしりの中央にある骨が突出している部分(仙骨部<せんこつぶ>)に最もできやすく、後頭部、肩甲骨部(けんこうこつぶ)、かかとなどにもできます。
(2) 横向きに寝ている場合
耳、肩、肘(ひじ)、腰骨が突出している部分(腸骨部<ちょうこつぶ>)、太ももの骨が出ている部分(大転子部<だいてんしぶ>)、膝(ひざ)、くるぶしなどにできます。
(3) うつぶせの場合
耳、肩、膝(ひざ)、つまさきなどにできます。また、女性の場合は乳房、男性の場合は性器にもできます。
(4) 車いすに座っている場合
おしりの骨(坐骨部<ざこつぶ>)、尾骨部(びこつぶ)、背部、肘(ひじ)などにできます。