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どんな治療があるの?
治療方法の種類
褥瘡(床ずれ)の一般的な治療法としては、ぬり薬やドレッシング材(被覆材)を用いた保存的治療、手術による外科的治療があります。
●ぬり薬を用いた治療
褥瘡(床ずれ)の治療では、傷の状態によって以下のようなさまざまな効果のあるぬり薬を使い分けます。
- 傷を保護する薬
- 炎症、感染を抑える薬
- 死んだ組織を取り除く薬
- 滲出液(しんしゅつえき:傷から出る黄色い体液)や膿(うみ)を吸収する薬
- 皮膚の細胞の増殖にはたらきかける薬
●ドレッシング材(被覆材)を用いた治療
ドレッシング材(被覆材)は、直接傷を覆うものです。その機能によって以下のように大きく3つに分類されます。
- 傷を保護し適度な湿り気を保つ。
- 乾燥した傷を適度に湿った状態にする。
- 傷口から出る黄色い体液を吸収し、適度な湿り気を保つ。
傷を十分に覆い、しわにならないように貼ります。
はがすときは傷や周囲の皮膚に無理な力がかからないように気をつけましょう。
●外科的治療(手術療法)
皮膚を移植して傷を閉じるなどの手術を行います。なお、保存的治療を行うときでも、死んだ組織をメスやハサミなどで取り除いたり、ポケットを切開することがあります。