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どんな治療があるの?
急性期と慢性期の傷の治療
褥瘡(床ずれ)の進行と治癒過程

慢性期の褥瘡(床ずれ)の治療
浅い褥瘡(床ずれ)と深い褥瘡(床ずれ)それぞれに対応した治療をします。
浅い褥瘡(床ずれ)の治療(写真[2])
浅い褥瘡(床ずれ)の傷(写真[2])では、急性期の治療と同様にドレッシング材(被覆材)やぬり薬を使用して傷口を保護し、適度な湿り気を保つことにより皮膚が治りやすくなります。
深い褥瘡(床ずれ)の治療(写真[3]~[7])
深い褥瘡(床ずれ)の傷では、死んだ組織(写真[3][4])を手術やぬり薬などで取り除きます。そこを埋める新しい組織(写真[5])をつくるために、ぬり薬などを用いて傷を小さくします(写真[6][7])。
また、同時にぬり薬やドレッシング材(被覆材)を使用し、皮膚の再生をしやすくします。炎症※1や感染、傷口から黄色い体液がにじみ出ている場合は、ぬり薬により治療を行います。傷口が小さくても中にポケット※2と呼ばれる大きな穴洞がみられる場合は、手術や薬剤などにより治療します。
- ※1 炎症:熱・痛み・赤みが起こった状態
- ※2 ポケット:表面からは見えないが、皮膚の下にポケットのように広がっている穴洞状の傷のこと