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褥瘡(床ずれ)はどんな症状なの?
褥瘡(床ずれ)の症状と治癒過程
褥瘡(床ずれ)ができた直後から約1~2週間の時期を急性期、それ以降を慢性期とよびます。
褥瘡(床ずれ)は急性期をすぎると、以下の3つのいずれかの経過をたどります(図1)。
- 慢性期に移行せず、赤みが消えて治ります。
- 慢性期に移行し、浅い褥瘡(床ずれ)になります。
- 慢性期に移行し、赤みが黒色に変わり、深い褥瘡(床ずれ)になります。
図1 褥瘡(床ずれ)の症状と治癒過程
急性期では、皮膚に赤みや内出血、水ぶくれなどができます。
慢性期の褥瘡(床ずれ)は、傷の深さによって治り方が異なります。
- 浅い褥瘡(床ずれ):
- 死んだ組織がほとんどなく、新しい皮膚をつくる元となる細胞や毛根も残っているため、そこから新しい皮膚が再生し、比較的短期間で治ります(図2)。症状は、急性期と同様で皮膚の赤みや内出血、水ぶくれなどです。
- 深い褥瘡(床ずれ):
- 死んだ組織が多くあり、それを取り除くことによって初めて、そこに新しい組織ができて傷が治ります(図1、図2)。治るまでに長い期間を要します。
図2 皮膚が再生するしくみ
浅い褥瘡(床ずれ) | 深い褥瘡(床ずれ) | |
---|---|---|
死んだ組織 | 少ない | 多い |
毛根 | 残っている | なくなっている |
感染に対する抵抗力 | 強い | 弱い |
治り方 | 皮膚が再生して治る | 死んだ組織を取り除いた後に新しい組織ができる |
治るまでの期間 | 1ヵ月以内 | 数ヵ月~1年以上 |