皮膚科学領域のスペシャリティファーマであるマルホは、地域で過ごす社会の一員として、地域の課題に対する貢献活動を推進しています。環境に配慮した活動であれば、例えば彦根工場では工場周辺の空き缶やごみ等を拾うクリーンキャンペーンを行い、京都R&Dセンターではゴミ拾いにスポーツのエッセンスが加わった大会「スポGOMI in 京都」を開催しています。
また、子どもたちの笑顔とサイエンスの未来を紡ぐために、研究所が入居する施設が開催したイベントでは子ども向けの企画を行っています。
今回は、京都R&Dセンターが入居する京都リサーチパークでの「KRPフェスタ2024」およびマルホ湘南イノベーションラボ(MSiL)が入居する湘南ヘルスイノベーションパークでの「湘南アイパークフェスタ2024」で実施した、子ども向けイベントの模様をお伝えします。
KRPフェス2024
-地域の子どもたちと一緒に、薬を作る面白さを感じる-
2024年7月にKRPで、ひらかれたサイエンスパークと人・まち・技術の“融合”の体験を目的とした「KRPフェス2024」が開催されました。
マルホは、地域の子どもたちがKRP入居企業を訪問して、話を聴く・実験する・取材する等の体験ができるイベント「KRPをまわっていろんなシゴトをのぞいてみよう!」に参画しました。
イベントを通して子どもたちには、
「多様な仕事を知って夢を広げてもらいたい」
「薬を作る面白さを感じてもらいたい」との思いから、オリジナルのハンドクリームを作る実験を企画しました。
▲イベント会場
(京都リサーチパーク西地区7号館:創剤技術研究所)
イベントの最初は緊張していたマルホの研究員も、くすりの材料や器具に興味津々な子どもたちを前にすると自然と笑顔に。材料の水とオリブ油(オリーブオイルを精製した油)が乳化ワックスを加えることで均一に混ざって乳化する瞬間には子どもたちから歓声があがり、一緒になってワクワクしながらぬりぐすりの奥深さを体験しました。
▲ハンドクリームに混ぜるアロマオイルを選ぶ子どもたち
イベントの最後には、興味をもった子どもたちがご家庭でも色々と実験できるように、ハンドクリームのレシピや工夫の仕方を書いたリーフレット、そして研究員特製の「ぬりぐすりハカセにんていバッジ」をプレゼント。
研究員にとっても、地域の一員として社会に貢献していることを再認識する貴重な機会となりました。
▲実験した子どもたちと研究員との対話
◆アイパークフェスタ2024
-子どもたちが研究者や起業家という仕事に興味を持ってくれるきっかけに-
2023年、湘南アイパークでは開設5年を記念し、湘南アイパークフェスタ2023が開催されました。地域の子どもたちを含めた多くの方がヘルスケアにまつわる科学を身近に感じられるように、キッザニア形式の「サイエンス職業体験」をはじめ、科学系YouTuberによる大講堂ステージでのサイエンスショーや、お笑い芸人のライブを楽しみながら笑いによる脳機能改善を体感できるイベントなどが繰り広げられました。
2024年も7月20日に、湘南アイパークフェスタ2024が開催。会場には約4,000人が来場し、特別ゲストを招いた各種イベントは今年も大盛り上がりでした。
マルホは昨年に引き続き、「ぬりぐすり博士になろう!」コーナーを企画しました。100名を超す子どもたちに、普通では混ざらない水と油を混ぜてクリーム剤を作る体験をしていただきました。
▲研究員による実験の説明
「急に白く変わるのが楽しかった」
「アロマのいろいろな匂いが面白かった」
など、参加した子どもたちは、混ぜている間に突然、水と油が混ざり白くなる現象(乳化)を体験して、目をきらきらさせていました。
▲水とオリブ油の混合
もう1つ展開した体験コーナー「お肌の観察」は、顕微鏡カメラを使って拡大した皮膚の様子を観察しようというもの。
マルホの研究員が、子どもたちやご家族の皮膚にカメラを当てて、映像を見せると、
「こんな風になってるんだ」
「私はつるつる、お父さんはでこぼこ」
となど、ご家族の皆さんで楽しんでいただけました。
▲顕微鏡カメラでの皮膚の撮影
▲皮膚の写真(左)と皮膚の缶バッジ(右)
拡大した皮膚の写真は、ご希望の方には缶バッジにしてお持ち帰りいただきました。
子どもたちの体験を手伝ったマルホのメンバーも、子どもたちが体験し、笑顔でおしゃべりしながら帰る姿を見て、ほっこりさせていただきました。
ご参加いただいた皆さま、私たちにも笑顔を届けていただき、ありがとうございました。
マルホは未来や社会を支える子どもたちに、くすり作りや皮膚に触れる体験を通してサイエンスをより身近に感じていただき、
子どもたちの成長及び医学の発展に貢献していきます。