口唇ヘルペスの再発をくり返す方のために
症状やライフスタイルに合わせて治療を選択できる時代になっています。

1⽇でもはやく治すためのポイント

口唇ヘルペスの市販薬はすべて塗り薬ですが、
ウイルスは体の中で増えるので、皮膚科では飲み薬での治療が一般的です。

※再発に対してのみ認可されているので、初めて発症した場合は、医師による診断・治療を受けてください


また抗ヘルペスウイルス薬は、既に増えてしまったウイルスの数を減らすのではなく、
ウイルスが増えるのを抑える働きをするため、ウイルスが増殖している時に効果を発揮します。

抗ヘルペスウイルス薬が、
効果を発揮する期間

再発性の口唇ヘルペスの臨床症状およびウイルス量の推移(イメージ図)

チクチク・ピリピリという違和感が出てきた段階で、ウイルスは増え始めています。
できるだけはやく薬を使い始めて、ウイルスを増やさないようにすることで、
⽔ぶくれなどの症状を軽減したり、症状が出ずにすむ場合もあるので、
治るまでの期間を短くすることができます。

すぐに通院できない方のための治療法も

症状が出てから受診する従来の治療では、仕事や休診日などでタイミングよく通院できない方もいるため、
事前に飲み薬を備えておける
PITピーアイティー(Patient Initiated Therapy)広がっています。

⼝唇ヘルペスの主な治療法・薬

治療をはじめるタイミングによって、治療の期間やお薬のもらい方が変わります。

水ぶくれができる前の
治療法(PIT

あらかじめ、飲み薬をもらっておいて、
チクチク・ピリピリという違和感が出てきた段階で、患者さん自身の判断ですぐに服用します。
⽔ぶくれなどの症状を軽減したり、症状が出ずにすむ場合もあるので、治るまでの期間を短くすることができます。

※Patient Initiated Therapy

  1. 1

    症状のない時に、
    あらかじめ飲み薬をもらっておく。

  2. 2

    飲み薬をいつも携帯しておく

  3. 3

    再発の予感(違和感)がしたら
    すぐに服用する

  4. 4

    薬がなくなったら、はやめに受診して
    次の再発に備えてお薬をもらう

PITの飲み薬(抗ヘルペスウイルス薬)

服用回数
通常1~2回
こんな方に
再発してもすぐに通院できないことが多い方。薬を備えておきたい方。
PITを医師に相談する方法や
治療対象となる基準はこちら
  • 医師が必要性を判断した場合に行うことができます
  • 服用しても、水ぶくれなどの症状が出る場合もあります
  • 2日間ほどは症状が悪化することがあります

水ぶくれができた後の治療法

水ぶくれができたら、なるべくはやく受診して、
お薬をもらいます。

  1. 1

    水ぶくれができたら、
    なるべくはやく受診する

  2. 2

    治療のお薬をもらう

  3. 3

    お薬をしっかり飲み切る

飲み薬(抗ヘルペスウイルス薬)

服用回数
通常5日間
治療のポイント
⽔ぶくれが治まっても、体の中ではまだウイルスが増殖している可能性があるので、
ご自身の判断で途中でやめず、原則飲み切りましょう。

塗り薬(抗ヘルペスウイルス薬)

服用回数
通常1日数回
こんな方に
症状が軽い方。市販薬で対処したい方。
塗り薬はスイッチOTCとして、薬剤師のいる薬局・ドラッグストアでも販売されています。医師による⼝唇ヘルペスの診断・治療を受けた⽅のみ購⼊できます。
  • 2日間ほどは症状が悪化することがあります
患者さんに聞きました

⼝唇ヘルペスの主な治療法・薬

口唇ヘルペスの対処法に満足していますか?

通院派の患者さんが、
⼝唇ヘルペスの対処法に満⾜している理由は? (複数回答)

調査方法:Webアンケート調査
調査対象者:口唇ヘルペスを認知・罹患している366名
調査実施日:2019年10月
調査主体:マルホ株式会社

⽇常⽣活での注意点

口唇ヘルペスの症状がでている時は

患部を清潔に保つため、⽯けんや洗顔料をよく泡⽴てて、やさしく洗いましょう。
ただし、⽔ぶくれの中にはウイルスが多く含まれていますので、患部に触れたあとは、⼿指を⽯けんできれいに洗いましょう。

周りの⼈にうつさないために

タオルやコップは共⽤しないようにしましょう。マスクの使⽤も、感染予防に効果的です。
また、⾚ちゃんとの接触はできるだけ避けてください。⾚ちゃんにうつると、重い症状を起こすおそれがあります。⾚ちゃんのお世話をする時は、⼿をきれいに洗い、キスやほおずりなどで患部が接触しないように注意しましょう。

悪化させないために

スキンケアやメイクをする場合は、刺激になることもありますので、患部は避けてください。
また、傷痕が残るリスクがありますので、かさぶたは無理に取らないようにしましょう。

口唇ヘルペスの再発を予防するために

栄養のバランスがとれた⾷事と⼗分な睡眠、適度な運動により、疲れやストレスを溜めないようにしましょう。疲れている時や体調がすぐれない時は、強い紫外線を浴びる屋外でのレジャーは控えましょう。

Loading...