監修医師:愛知医科大学医学部 皮膚科学講座 教授 渡辺大輔 先生
⼝唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによる感染症なので、抗ヘルペスウイルス薬で治療をします。通常は、ステロイド(軟膏・クリーム)や抗菌薬を使用しません。
ステロイド剤(軟膏・クリーム)
口唇ヘルペスに対してステロイドを使用することは推奨されていません。ステロイドは炎症を抑える効果がありますが、ウイルスに対しては効果がなく、むしろ免疫細胞の働きを低下させ、ウイルスの増殖を助けてしまう可能性があります。
抗菌薬・抗生物質
抗菌薬は細菌感染に対して効果がありますが、口唇ヘルペスはウイルス感染によるものであるため、抗菌薬は効果がありません。
ウイルスは体の中で増えるので、皮膚科では飲み薬での治療が一般的です。
間違った治療をすると悪化したり、周りに感染したりする可能性もあるので、自己判断で薬を選ばず、はやめに皮膚科を受診することをおすすめします。
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愛知医科大学医学部 皮膚科学講座 教授
渡辺大輔 先生
1993年名古屋大学医学部卒業。名古屋大学医学部助手、米国ハーバードメディカルスクールポストドクター、愛知医科大学皮膚科准教授などを経て、2010年より現職。日本皮膚科学会理事。日本皮膚科学会「ヘルペス診療ガイドライン」策定委員。