監修医師:愛知医科大学医学部 皮膚科学講座 教授 渡辺大輔 先生
妊娠・授乳中は、免疫力の低下によって口唇ヘルペスが再発しやすいと言われています。
赤ちゃんに単純ヘルペスウイルスが感染すると重症化するリスクがあるので、はやめに医師に相談しましょう。
また、妊娠・授乳中の方が口唇ヘルペスの薬を使用する場合は、必ず医師への相談が必要です。自己判断で薬を使用しないでください。
妊娠中の方へ
妊娠中に口唇ヘルペスに感染したり再発したりしても、胎児への直接的な影響はほとんどありません。
ただし⼝唇ヘルペスの症状がでている時期にオーラルセックスは避けましょう。パートナーが性器ヘルペスになり、パートナーから自身に性器ヘルペスが感染する可能性があります。
分娩時に性器ヘルペスの症状が出ている場合や、分娩の1か⽉前に初めて感染し症状が出た場合などは、⾃然分娩で出産すると⾚ちゃんに感染することがあるため、帝王切開を検討することがあります。
関連情報:性器ヘルペスにお悩みの方へ
授乳中の方へ
授乳中に口唇ヘルペスに感染したり再発したりしても、母乳への直接的な影響はほとんどないので授乳を続けることは可能です。
ただし、赤ちゃんに感染すると重症化したり、アトピー性皮膚炎やおむつ皮膚炎などの症状がある部位では、重篤な感染症が起こる場合があります。ほおずりやキスなどで顔をくっつけないこと、こまめに手洗いやマスクの交換をして、赤ちゃんにうつさないようにすることが大切です。
関連Q&A:口唇ヘルペスを人にうつさないために気を付けることは?
長引く水ぶくれやかさぶたの悩み。
もっと、はやめに治療しよう!
急なヘルペスに、いつでもサッとPIT。水ぶくれをできにくくする治療※です。
「PIT(ピーアイティー)」とお気軽に医師にご相談ください。
愛知医科大学医学部 皮膚科学講座 教授
渡辺大輔 先生
1993年名古屋大学医学部卒業。名古屋大学医学部助手、米国ハーバードメディカルスクールポストドクター、愛知医科大学皮膚科准教授などを経て、2010年より現職。日本皮膚科学会理事。日本皮膚科学会「ヘルペス診療ガイドライン」策定委員。