監修医師:愛知医科大学医学部 皮膚科学講座 教授 渡辺大輔 先生
チクチク・ピリピリといった違和感がある場合、小さな水ぶくれが多数できた場合は、口唇ヘルペスの可能性が高いです。風邪やストレスなどで免疫力が低下した時に再発することが多いです。
ニキビとの見分け方
ニキビは、毛穴に皮脂やアクネ菌がつまり、炎症を起こすことで発生します。口や唇の周辺にできることもありますが、毛穴のある部分にしかできません。口唇ヘルペスは毛穴のない唇や口の中にもできます。
関連リンク:ニキビの原因と種類
口角炎・口唇炎との見分け方
口角炎は口角に炎症が起きて、皮がむけてかさぶたになったりします。唇が乾燥したり、深く亀裂することもあります。口唇炎は、唇全体に炎症や亀裂が起こります。口角炎・口唇炎とは違い、口唇ヘルペスは小さな水ぶくれが集まってできることが多いです。
口内炎との見分け方
一般的な口内炎には、4種類あります。
アフタ性:ストレスや疲労により発症したもの
カタル性:やけどなどの刺激によって細菌が繁殖して発症したもの
ヘルペス性:ヘルペスの症状が口の中に発症したもの
カンジダ性:口の中に存在するカンジダが増加して発症したもの
このうち、水ぶくれができるのはヘルペス性口内炎のみです。ヘルペス性口内炎の場合、口唇ヘルペスと同じく、抗ヘルペスウイルス薬での治療が必要です。
どの疾患も、放置したりむやみに触ると悪化させてしまう可能性があり、ウイルスの種類によっては周りに感染する可能性もあるので、はやめに皮膚科を受診することをおすすめします。
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愛知医科大学医学部 皮膚科学講座 教授
渡辺大輔 先生
1993年名古屋大学医学部卒業。名古屋大学医学部助手、米国ハーバードメディカルスクールポストドクター、愛知医科大学皮膚科准教授などを経て、2010年より現職。日本皮膚科学会理事。日本皮膚科学会「ヘルペス診療ガイドライン」策定委員。