監修医師:愛知医科大学医学部 皮膚科学講座 教授 渡辺大輔 先生
口唇ヘルペスの再発予防や症状の緩和に効果があるといわれている栄養素は数多くあります。しかし、本当に口唇ヘルペスに効くとはっきりと分かっているものはなく、通常の医療の代わりになるものではありません。
口唇ヘルペスは、周りの人にうつしてしまったり、痕(あと)ができるリスクもあるので、飲み薬で体の中からウイルスの増殖を抑えて、治るまでの期間を短くすることが大切です。また、サプリメントなどで特定の栄養素を過剰に摂取することで逆効果になる可能性もあるので、まずは医師に相談して、あなたの症状やライフスタイルに合ったアドバイスをしてもらいましょう。
リジン(リシン)
リジンは、体内では自然に生成されない必須アミノ酸の一種です。
ヘルペスウイルスの増殖を助ける「アルギニン」と拮抗するため、ウイルスの活動を抑制することが期待されています。
ビタミン類
ビタミンA・C・Eは免疫力を高め、皮膚や粘膜の健康を保つために重要な栄養素です。
これらのビタミンは抗酸化作用を持ち、細胞の再生を助けるため、症状の緩和にも役立つと期待されています。
ティーツリーオイルやマヌカハニー
ティーツリーオイルやマヌカハニーは、ヘルペスウイルスに対して抗ウイルス作用があるとされ、口唇ヘルペスに対する自然療法として期待されています。
通常は患部に直接塗って使用されますが、マヌカハニーは日常的に摂取することで免疫力を高め、再発を防ぐ効果も期待されています。
プロポリス
プロポリスは、ミツバチが樹脂を集めて作る天然の物質です。
免疫力を高める働きがあり、ヘルペスウイルスに対しても抗ウイルス作用を示すことが分かっています。
また抗炎症作用があり、発症した時の症状の緩和にも役立つと期待されています。
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愛知医科大学医学部 皮膚科学講座 教授
渡辺大輔 先生
1993年名古屋大学医学部卒業。名古屋大学医学部助手、米国ハーバードメディカルスクールポストドクター、愛知医科大学皮膚科准教授などを経て、2010年より現職。日本皮膚科学会理事。日本皮膚科学会「ヘルペス診療ガイドライン」策定委員。