監修医師:愛知医科大学医学部 皮膚科学講座 教授 渡辺大輔 先生
口唇ヘルペスができている間は、できるだけ患部を刺激せず、十分な休養をとって免疫力を高めることが大切です。
なるべくはやめに治療をはじめて、治るまでの期間を短くしましょう。
メイク
リップやファンデーションなどは、化粧品の成分が患部を刺激し、症状を悪化させる可能性があるため控えましょう。
どうしてもメイクをする必要がある場合は、患部を避けるか、ワセリンやパッチで保護をしてから患部を刺激しないように注意して行ってください。ブラシやスポンジなどは使い捨てのものを使用することが望ましいです。また、メイクをした後は必ず手を洗いましょう。
入浴・サウナ
入浴自体は問題ありませんが、発汗によって体が疲れやすくなるため、ぬるめの温度にして、長時間の入浴は控えましょう。サウナは高温環境が皮膚に刺激を与え、症状を悪化させる可能性があります。
ヘルペスウイルスは比較的熱に弱く、大量の水によって薄まるので、お風呂のお湯を介して感染することはほぼありません。ただし、患部に触れた手で、浴槽のふちやタオルなどに触れると感染の原因となるので、かさぶたが取れて腫れが引くまでは、マナーとして公共の入浴施設やサウナの使用は避けましょう。
飲酒
アルコールは免疫機能を低下させ、口唇ヘルペスの症状の悪化や、回復を遅らせる原因となるので、症状が治るまで避けましょう。
運動
激しい運動は体にストレスを与え、免疫力を低下させることがあります。無理をせず適度な運動にとどめて、体を休めることが重要です。
また強い紫外線を浴びると皮膚の免疫力が低下し、ウイルスを活性化させる可能性があるため、強い紫外線を浴びる屋外での運動は控えましょう。
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愛知医科大学医学部 皮膚科学講座 教授
渡辺大輔 先生
1993年名古屋大学医学部卒業。名古屋大学医学部助手、米国ハーバードメディカルスクールポストドクター、愛知医科大学皮膚科准教授などを経て、2010年より現職。日本皮膚科学会理事。日本皮膚科学会「ヘルペス診療ガイドライン」策定委員。