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RORγt 阻害剤に関するライセンス契約締結のお知らせ

東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)とマルホ株式会社(本社:大阪府大阪市北区、社長:高木幸一、以下「マルホ」)は、この度、東レが創製したRORγt阻害剤(以下「本化合物」)について、全世界を対象とした独占的な開発・製造・販売権に関するライセンス契約を締結しましたのでお知らせします。
本契約に基づき、マルホは東レに契約一時金および開発段階に応じたマイルストンを支払います。また、販売後は販売額に応じたロイヤルティを支払います。

RORγt(Retinoic acid-related orphan receptor gamma t)は、ヘルパーT細胞(*1)の1種であるTh17細胞(*2)の活性化制御因子であり、自己免疫疾患の進展・悪化に関わることが知られています。本化合物は、RORγtを阻害することにより、過剰な免疫反応を抑制して、関節リウマチ、乾癬、多発性硬化症、炎症性腸疾患など種々の自己免疫疾患の治療薬となることが期待されます。

この度は、重点領域の一つである自己免疫疾患の研究・技術開発を加速させたい東レと、新たな治療薬の開発に臨むマルホの意図が合致したことから、本契約の締結に至りました。
今後は、マルホが本化合物を有効成分とする治療薬の開発を進めて参ります。

東レ、マルホの両社は今後とも、自己免疫疾患治療の新たな選択肢を提供することで、貢献していく所存です。


(*1)炎症を促進する蛋白質を産生して免疫反応を調節する細胞。
(*2)炎症を促進する蛋白質のうち、IL-17等を産生する免疫細胞。自己免疫疾患の悪化に深く関与する。


東レ株式会社について
東レ株式会社は東京都中央区に本社を置く、繊維やプラスチックをはじめとする基礎素材メーカーです。
創業は1926年、従業員数は国内外に45,839人(2016年3月末)です。2016年3月期の売上高は2兆1,044億円でした。
「わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します」という企業理念のもと、基礎素材産業として、地球環境への貢献をはじめ、人々の安心・安全や生活の質的向上に資する新技術・新製品のたゆまぬ開発と事業化を推進しています。東レ株式会社についての詳細はhttp://www.toray.co.jp/をご覧ください。

マルホ株式会社について
マルホ株式会社は大阪市北区に本社を置く、医療用医薬品の研究・開発・製造・販売を行う製薬企業です。創業は1915年、従業員数は1,398人(2016年9月末)です。 2016年9月期の売上高は700億7千4百万円でした。
"Excellence in Dermatology"を長期ビジョンとして掲げ、皮膚科学領域での卓越した貢献を目指しています。
マルホ株式会社についての詳細はhttps://www.maruho.co.jp/をご覧ください。

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