ニュースリリース
RORγt 阻害剤に関するライセンス契約締結のお知らせ
東レ株式会社(本社:東京都中央区、社長:日覺昭廣、以下「東レ」)とマルホ株式会社(本社:大阪府大阪市北区、社長:高木幸一、以下「マルホ」)は、この度、東レが創製したRORγt阻害剤(以下「本化合物」)について、全世界を対象とした独占的な開発・製造・販売権に関するライセンス契約を締結しましたのでお知らせします。
本契約に基づき、マルホは東レに契約一時金および開発段階に応じたマイルストンを支払います。また、販売後は販売額に応じたロイヤルティを支払います。
RORγt(Retinoic acid-related orphan receptor gamma t)は、ヘルパーT細胞(*1)の1種であるTh17細胞(*2)の活性化制御因子であり、自己免疫疾患の進展・悪化に関わることが知られています。本化合物は、RORγtを阻害することにより、過剰な免疫反応を抑制して、関節リウマチ、乾癬、多発性硬化症、炎症性腸疾患など種々の自己免疫疾患の治療薬となることが期待されます。
この度は、重点領域の一つである自己免疫疾患の研究・技術開発を加速させたい東レと、新たな治療薬の開発に臨むマルホの意図が合致したことから、本契約の締結に至りました。
今後は、マルホが本化合物を有効成分とする治療薬の開発を進めて参ります。
東レ、マルホの両社は今後とも、自己免疫疾患治療の新たな選択肢を提供することで、貢献していく所存です。