
トマト
露地物のトマトには、ハウス栽培に比べてビタミンCやβ-カロテンが多く含まれています。ビタミンCには、コラーゲンの生成を促し毛細血管を強くする働きがあります。β-カロテンは体内でビタミンAに変わり、炎症を鎮める働きがあります。トマトの赤い色素はファイトケミカルであるリコピンで、血管が酸化されてもろくなることを防ぐなどの抗酸化作用がβ-カロテン以上にあると言われています。ほかにも血行を促す働きのある香り成分のピラジンや、毛細血管を強くするルチン、便秘の予防・改善に役立つ食物繊維も含まれています。
ビタミンCなどの水溶性ビタミンは熱に弱く、生食の方が摂りやすいのですが、β-カロテンやリコピンなどは脂溶性で油と合わせることや加熱することで吸収がよくなります。「生食で」「調理して」と、いろいろな食べ方でとり入れるようにしましょう。
数種の夏野菜に含まれる栄養素と旨みを凝縮した一品です。

栄養価(1人分) | |
カロリー | 207.6kcal |
食物繊維 | 5.5g |
β-カロテン | 1284.2μg |
材料2人分
ニンニク | 1片 |
玉ねぎ | 1/2個 |
セロリ | 1/4本 |
茄子 | 1本 |
ズッキーニ | 1/2本 |
トマト | 2個 |
パプリカ(黄または赤) | 1個 |
オリーブオイル | 大さじ2 |
ワインビネガー | 大さじ1 |
ローリエ | 1枚 |
塩 | 小さじ1 |
コショウ | 少々 |
作り方
- ニンニクは芯を取り除いてみじん切りにしておきます。
- 玉ねぎ、セロリ、茄子、ズッキーニ、トマト、パプリカは2cmの角切りにします。
- フライパンに1のニンニクとオリーブオイルを入れて香りが出るまで弱火にかけます。
- 3に2の玉ねぎ、セロリを入れて強火で炒め、しんなりしたら茄子、ズッキーニを加え、塩、コショウをふって油がなじむまで炒めます。
- 4に2のトマト、パプリカとローリエを加え、ふたをして弱火で約30分煮込みます。
- ふたをとってさらに10分ほど弱火で煮込み、水が減ってとろみが出たところで最後に味をみます。必要であれば塩、コショウを足し、ワインビネガーで味を調えます。


食材の使い方・ポイント
トマトは水煮缶詰を使ってもよいでしょう。温かいままでも、粗熱がとれてから冷蔵庫で冷やしても、おいしくいただけます。

加熱せずにミキサーで混ぜるだけでできる、栄養たっぷりのスープです。

栄養価(1人分) | |
カロリー | 109.3kcal |
食物繊維 | 2.9g |
β-カロテン | 1257μg |
材料2人分
トマトジュース (無塩) |
320cc(160cc×2缶) |
きゅうり | 1/4本 |
パプリカ(赤) | 1/2個 |
玉ねぎ | 30g |
ニンニク | 1/2片 |
食パン | 1/4枚 |
レモン汁 | 大さじ1/2 |
オリーブオイル | 大さじ1/2 |
塩 | 小さじ1/2 |
コショウ | 少々 |
(あれば) パプリカのスパイス |
少々 |
作り方
- きゅうり、パプリカ、玉ねぎ、ニンニクは粗めのみじん切りにします。
- ミキサーにトマトジュース、1、ちぎった食パン、(あれば)パプリカのスパイスを入れて1が細かくなるまで混ぜます。
- レモン汁、オリーブオイル、塩、コショウを加えて味を調え、冷蔵庫でよく冷やしてからいただきます。お好みで、セルフィーユなどの緑の葉を飾ってもよいでしょう。
※ | トマトジュースに塩分が含まれている場合は、塩を加減してください。 |
※ | 1日おくと味がなじんでさらにおいしくなります。 |


食材の使い方・ポイント
トマトジュースの代わりに生のトマト(約2個)でも作ることができます。その場合は、トマトの皮を湯むきし、種を除くと口当たりがよくなります。
また、ミキサーが無い場合は、玉ねぎ、ニンニク、きゅうりをすりおろしてトマトジュースに混ぜ、レモン汁、オリーブオイル、塩、コショウを加えて味を調えて冷蔵庫で冷やしてください。

植物性乳酸菌が豊富な甘酒は、腸内環境を整えることにより、便秘の予防・改善に役立ちます。すだちの風味でさっぱりし、甘酒の甘さが苦手な方にもおすすめのアイスドリンクです。

栄養価(1人分) | |
カロリー | 147.3kcal |
ビタミンC | 3mg |
材料2人分
甘酒 | 360cc |
すだち果汁 | 大さじ1 |
氷 | 適量 |
作り方
- 甘酒にすだち果汁を加えて混ぜ合わせます。
- グラスに1を等分に入れ、氷を浮かべます。お好みですだちの輪切りなどを飾ってもよいでしょう。


食材の使い方・ポイント
すだち以外に、柚子やかぼすなどの柑橘類でもおいしくいただけます。温めて甘酒をいただくときにも、柑橘類を搾るとさっぱりした大人の味になります。

