
かぶ
かぶの根※と葉では、含まれている栄養素に違いがあります。かぶの根の部分は毛細血管を強くするビタミンCを多く含みます。また糖質の分解酵素であるアミラーゼも含むため、消化吸収をよくし、胃腸の働きを助けてくれます。かぶの根は皮も食べることができ、腸内環境を整えて、便秘予防や改善にも役立つ食物繊維を多く含みます。かぶの葉は緑黄色野菜で、抗酸化作用があるβ-カロテンやビタミンC、鉄分、カルシウム、カリウム、食物繊維などの栄養素が豊富です。β-カロテンは体内でビタミンAに変わり炎症を鎮めます。昔からかぶは捨てる部分が無い野菜と言われていますから、できるだけ葉や皮も含めて丸ごと食べるようにしましょう。
※ | かぶの白い部分は、正式には「胚軸(はいじく)」と呼ばれますが、一般的に「かぶの根」と呼ばれているので、「かぶの根」と記載しています。 |
消化がよく、すりおろしたかぶのふわっとした口当たりが白身魚のおいしさを引き立てます。

栄養価(1人分) | |
カロリー | 159.1kcal |
食物繊維 | 3.6g |
ビタミンC | 33.8mg |
材料2人分
かぶの根 | 約300g(直径約8cmのかぶ2個分) |
卵白 | 1個分 |
塩 | 小さじ1/4 |
白身魚切り身 | 2切れ(約120g×2切れ) |
塩(白身魚下味用) | 少量 |
酒 | 少量 |
かぶの葉 | 1/4束(約20g) |
しめじ | 1/4パック |
あん | ダシ…1/2カップ みりん…小さじ1 淡口醤油…小さじ1 片栗粉…大さじ1/2 |
柚子の皮(せん切り) | 適量 |
作り方
- 白身魚は塩をまぶして10分ほどおきます。
- しめじは小房に分けます。
- 鍋で湯を沸騰させます。先にかぶの葉の軸の部分を湯につけてしんなりしたら、全体を湯に沈めてさらに30秒ほど茹でます。ザルに上げてすぐに冷水にさらし、水をきって約4cmの長さに切ります。
- かぶの根は皮を厚めにむいてからすりおろし、ザルに入れて軽く絞って水をきります。
- 4をボールに入れて、卵白と塩を加え泡立たないように静かに混ぜ合わせます。
- 蒸し器※にクッキングペーパーを敷き、白身魚を並べて酒をふって強火で約8分蒸し、さらに5を白身魚の上に半量ずつこんもりとのせて強火で約4分蒸します。
- 鍋に片栗粉以外のあんの材料としめじを加えて強火~中火で煮立て、同量の水で溶いた片栗粉(あん用)を入れてとろみをつけます。
- 器に6をおき、7のしめじ、3のかぶの葉を添えて7のあんをかけ、柚子の皮のせん切りを天盛りします。
※ | 蒸し器が無い場合は、湯を張った深めの鍋に台になるもの(底が平らなザルや皿など)を伏せて置き、その上に蒸したいものを入れた耐熱皿をのせることで代用できます。湯の量は、耐熱皿に触れなければ大丈夫です。 |


食材の使い方・ポイント
5を魚にのせるときは、蒸す間にたれやすいので、こんもりと高めにのせます。
かぶの根の皮は、捨てずに、短冊切りなどにして、お味噌汁の具や、お漬物にして活用しましょう。今回は、スピードレシピ「かぶの根と葉の甘酢漬け」で活用法を紹介しています。

かぶは皮や葉にも食物繊維や栄養素が豊富ですので、無駄にせず食べましょう。

栄養価(1人分) | |
カロリー | 38.2kcal |
食物繊維 | 1.3g |
ビタミンC | 16.6mg |
材料2人分
かぶの根 | 小1個(約100g) |
かぶの葉 | 1/3束(約25g) |
塩 | 少々 |
甘酢 | 酢…40cc 砂糖…大さじ1 塩…小さじ1/4 |
柚子の皮(せん切り) | 適量 |
作り方
- かぶの根は厚めに皮をむき、皮は5mm幅の細切りにし、食べやすい長さに切りそろえます。根は、縦半分に切り、食べやすい大きさの薄切りにします(いちょう切りにすると仕上がりもきれいです)。
- 鍋で湯を沸騰させます。先にかぶの葉の軸の部分を湯につけてしんなりしたら、全体を湯に沈めてさらに30秒ほど茹でます。ザルに上げてすぐに冷水にさらし、水をきって約3cmの長さに切ります。
- 2に塩をふり、手でもんで10分ほどおき、水で洗って絞ります。
- 1と3を甘酢につけて5分ほどおいて味をなじませ、柚子の皮のせん切りをちらします。


食材の使い方・ポイント
酢の代わりに柚子の果汁を使ってもよいでしょう。
デリシャスレシピを作った際に残ったかぶの根の皮だけを使っても、おいしくできます。

ポリフェノールが豊富なワインをほんのり温めていただくと身体が温まり、寒い冬にぴったりです。
*アルコール分を含みますので、未成年者は飲まないようにしてください。

栄養価(1人分) | |
カロリー | 150.7kcal |
ビタミンC | 4mg |
材料2人分
赤ワイン | 360cc |
オレンジスライス(1/2) | 2枚 |
メープルシロップ | 小さじ2 |
シナモンパウダー | 少々 |
作り方
- 鍋に赤ワインを入れて強火で熱します。底面にぷつぷつと泡が出てきたら火を弱め、そのまま1分ほど加熱してアルコール分を軽くとばします。
- 1の火を止め、メープルシロップを入れてかき混ぜます。
- 2をマグカップなどに注ぎ、オレンジスライスを1枚ずつ入れ、シナモンパウダーをふりかけます。
* | 加熱しすぎると香りや風味、アルコール分がとびすぎてしまいます。また、熱いと飲みづらいので、60℃ぐらいが適温です。底面にぷつぷつと泡が出て、湯気が出ないぐらいが目安です。 |


食材の使い方・ポイント
アルコール分をとばすのでお酒に弱い人も比較的飲みやすくなります。
シナモンの辛味成分は血行を促すことで身体を温め、香りには気力を高める作用があると言われています。シナモンスティックがある場合は1/2本を砕き、1で赤ワインと一緒に入れて加熱してもよいでしょう。ほかにもナツメグやクローブなどもホットワインに合うスパイスです。

