第1回 ダーモスコープの種類

プロフェッショナルはこう使う!ダーモスコープ 「第1回 ダーモスコープの種類」

ダーモスコープは大別すると2種類

 ダーモスコピーとは、皮膚に強い光を照射し、病変表面の乱反射を軽減することで、肉眼では見えない皮膚内部の色素構造を観察する検査法です。ダーモスコピーに使用するダーモスコープは、ジェルを用いる「接触式ダーモスコープ」と、偏光フィルタを用いる「非接触式ダーモスコープ」に大別されます。

接触式ダーモスコープ
接触式ダーモスコープの一例[Derma9500:デルマ医療] 血管腫のルーペ像とダーモスコピー像
 接触式ダーモスコープ(右上図)は、ダーモスコープの対物面と病変部の間に、エコージェルなどの透明なジェルを塗布して観察します。ジェルおよび対物面を皮膚に密着させることで、皮膚表面の反射がなくなります。例えば、ルーペによる観察では、角層の乱反射のため、皮膚表面の凹凸は認識できますが、表皮内や真皮浅層の構造物は観察できません。接触式ダーモスコープでは、角層の上にジェルを塗布し、ダーモスコープのグラスプレートを密着させ、皮膚を平坦化することで、表面の凹凸がなくなり乱反射が消失するため、皮膚内部の浅在性構造物が鮮明に観察できるようになります(右下図)。




 
非接触式ダーモスコープ

非接触式ダーモスコープの一例[ダームライト:3Gen] 非接触式ダーモスコープ(右図)は、ジェルを使用せずに対物レンズおよび光源に組み込まれた直交する偏光フィルタを用いて、表面反射する光を遮断します。透過光には旋光性があるため、皮膚を通過して戻ってきた光のみが選択的に観察されます。接触式ダーモスコープのように対物面を病変に押し当てる必要はありませんが、ピントを合わせるのに手間取ることがあります。
 

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ダーモスコープの選択ポイント

 表1に接触式および非接触式ダーモスコープの主な相違点を示します。接触式では塗布したジェルの中に気泡が入る可能性がありますが、非接触式ではジェルを使わないため、そのようなことはありません。一方、非接触式では、milia like cyst(稗粒腫様嚢腫)、黒色病変などは観察しにくいことがありますが、接触式では鮮明に観察できるなど、それぞれのタイプにメリットとデメリットがあります。

 機種を選択する際には、観察しやすく病変の細部までよく見えることが重要なポイントになりますが、小型・軽量で持ち運びが容易で、安価なものが望まれます。また、観察用と記録用の機種は分けたほうがよいと思いますが、両機能を兼ねる機種もあり、目的や用途などに応じて機種を選択します。

 複数の医師が外来診療を行っている施設では、外部モニタやパソコン画面に画像が表示できるタイプのものが便利です。患者さんもご自身の病変が表示されたパソコン画面などを見ながら医師から説明を受けることができます。また、研修医などが撮影することも考慮すると、複雑な設定を要することなく、容易に撮影できる機種がよいでしょう。

表1 接触式と非接触式ダーモスコープの主な相違点
表1 接触式と非接触式ダーモスコープの主な相違点
田中 勝 編・著「そうだったのか!Dr.田中のダーモスコピー相談室」秀潤社

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