褥瘡予防の皮膚の観察
- 総監修:
-
- 群馬大学 名誉教授 石川 治 先生
- 監修:
-
- 医療法人社団廣仁会 札幌皮膚科クリニック 安部 正敏 先生
- 訪問看護ステーション 有限会社きらくな家 代表 中里 貴江 先生
褥瘡予防に重要な皮膚の観察
鑑別診断
褥瘡の発生初期は紅斑(発赤)として観察されることが多いものの、紅斑(発赤)すべてが褥瘡とは限りません。紅斑(発赤)が一時的なものか、持続するものかを見極める必要があります。鑑別する方法としては、指押し法とガラス板圧診法があります。
【判定方法】
- 紅斑(発赤)部分を指またはガラス板(もしくはプラスチック板)で3秒押します(圧迫する)。
- 押したときに白く変化し、離すと再び赤くなる場合は褥瘡ではなく反応性充血であり、紅斑(発赤)が消褪しない場合は褥瘡(初期)の可能性を考えます。
記事/インライン画像

日本褥瘡学会編集:在宅褥瘡予防・治療ガイドブック-第3版:34, 2015より一部改変
褥瘡と間違いやすい疾患例
褥瘡と間違いやすい疾患には次のようなものがあります。
記事/インライン画像

マルホ(株)小冊子:褥瘡ケアを知ろう:4, 2022



