どんな治療がある?

脂漏性皮膚炎の治療は、「薬物治療」と「生活習慣の改善」の2本柱で行います。

薬物治療

主にステロイド外用薬と抗真菌外用薬を組み合わせて治療します。
治療薬の剤形にはさまざまな種類があります。ぬり薬は、剤形によって使用感が異なります。医師と相談し、あなたに合った薬を選びましょう。

  • ステロイド外用薬(ぬり薬)

    ステロイド外用薬(ぬり薬)

    炎症を抑える薬です。
    剤形には、軟膏、クリーム、ローション、シャンプーなどがあります。

  • 抗真菌外用薬(ぬり薬)

    マラセチア菌が増えないようにする薬です。
    症状が弱い場合には抗真菌外用薬だけで治療することもありますが、症状が強い場合にはステロイド外用薬と一緒に使用します。
    剤形には、クリーム、ローション、スプレーなどがあります。

    抗真菌外用薬(ぬり薬)

  • 抗ヒスタミン薬(のみ薬)

    抗ヒスタミン薬(のみ薬)

    かゆみが強い場合に用いることがあります。

生活習慣の改善

治療の一環として、脂漏性皮膚炎を悪化させる原因を取り除くために生活習慣を改善することも必要です。
詳しくは「もっと知りたい脂漏性皮膚炎」をご参照ください。

  • 日常生活

    睡眠不足や過労、ストレスは症状を悪化させます。
    不規則な生活は避け、規則正しい生活を送るようにしましょう。
    また、適度な休養や気分転換で、ストレスを発散させましょう。

  • 食事

    偏った食生活、暴飲暴食は避け、ビタミン類を含め、バランスの取れた食事をとりましょう。動物性脂肪はなるべく避けたほうが良いでしょう。

  • アルコール・タバコ

    アルコールやタバコは症状を悪化させます。
    できる限り控えましょう。

    アルコール・タバコ

監修:いがらし皮膚科東五反田 院長
五十嵐 敦之 先生