脂漏性皮膚炎とは、頭の生え際や、顔面などのあぶら分(皮脂)の多い部位に、黄色~銀白色のフケのようなものを伴った赤みが生じる皮膚炎です。
かゆみを生じる場合もあります。また、治療を行ってもしばしば症状が再発することがあります。
おでこや鼻およびそのまわりが赤くなり、フケのようなものがみられます。
重症例
軽症例
髪のはえぎわが全体的に赤くなり、頭部にフケがみられます。
重症例
軽症例
脂漏性皮膚炎は、新生児・乳幼児期に生じる「乳児型」と、思春期以降にみられる「成人型」があります。
乳児型は、一過性であり、正しいスキンケアによって自然治癒します。
成人型は一度発症すると、よくなったり悪くなったりを繰り返し、多くは慢性的な経過をたどります。
成人型は、40 ~ 50歳代以降の男性に多くみられます。
皮脂が多く分泌される部位や、皮膚同士がこすれやすい部位にみられます。
監修:いがらし皮膚科東五反田 院長
五十嵐 敦之 先生