良くなったり悪くなったりを繰り返します。
しかし、根気よく治療を続け、日々のセルフケアを心がけることで、良い状態を長く保つことが可能です。
皮脂汚れがたまると症状が悪化しますので、できるだけ毎日、洗顔・入浴するようにしましょう。ただし強くこすらないようにしましょう。
かゆみやフケが出てこないように定期的に洗いましょう。
ごしごし洗うのはやめましょう。
シャンプーの成分が残らないよう十分すすぎましょう。
リンス、コンディショナー、トリートメントは、毛先に必要量だけつけましょう。
洗髪後は、十分かわかしましょう。
頭皮を傷めない程度の適度なブラッシングは行っても構いません。ブラシは動物の毛でできているものを使用しましょう。
頭皮の皮脂が多くなると、皮脂汚れで毛穴がつまったり、炎症が起こったりして、髪が抜けやすくなります。毎日洗髪して皮脂汚れがたまらないようにしましょう。
ワックスやヘアクリームを使っていて症状が悪化する場合には、使用を控えましょう。
使用の際には、毛先に必要量だけつけましょう。また、帽子やタオルなどで頭を覆う場合は、むれないように風通しの良いものを選びましょう。
パーマ液やヘアカラーの液は頭皮に刺激を与えますので、症状が強いときには避けましょう。
美容院・理容院の方には、脂漏性皮膚炎についてご理解いただき、できるだけ頭皮に強い刺激を与えないようお願いしておくと良いでしょう。
かさぶたのようなものはフケが固まったものです。無理にはがさないようにして下さい。また、かさぶたなど、炎症が起こっている部分を触ってしまいがちですが、皮膚に刺激を与えたり、汚れを付着させることになりますので、触らないようにしましょう。
顔の症状が強いときにはなるべく控えたほうが良いでしょう。メイクをする場合には、低刺激性で油分の少ないファンデーションを使用しましょう。
顔に脂漏性皮膚炎が生じている場合、マスクでむれて悪化する場合があるので、できる限り通気性の良いマスクを選びましょう。
プールに入った後は塩素をしっかり洗うようにしましょう。露天風呂タイプの温泉では枯葉などの汚れが皮膚に残る場合がありますので、入浴後はきれいに洗い流しましょう。
監修:いがらし皮膚科東五反田 院長
五十嵐 敦之 先生
洗顔・入浴時のポイント
こすりすぎに注意し、石けん・洗浄剤の成分が残らないよう十分すすぎましょう。
洗顔・入浴後は、皮膚のバリア機能が失われないよう保湿剤を使用しましょう。