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ニキビに関する意識と実態 47都道府県調査

<ニキビに関する意識と実態 47都道府県調査>
ニキビが原因で「行動が制限される人」が3人に1人以上
― 「外出頻度が減る」 「集中度合が減る」 など日常生活にも影響 ―


マルホ株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:高木幸一)は、全国47都道府県のニキビ・吹き出物が現在ある、もしくは過去に出来た経験のある10代~30代の男女9,682人(各都道府県206人)を対象に、ニキビが日常生活に与える影響や、ニキビの初期段階「コメド」の認知度を測るためインターネット調査を実施しました。


ニキビに悩む人は9割以上、「外出頻度が減る」 「集中度合が減る」 など日常生活にも影響
➢ 「ニキビに悩んでいる(いた)」と回答した人は9割(92.6%)を超え、そのうち10年以上悩んでいると回答した人は 5人に1人(23.2%)にのぼります。[Q4]
➢ 「ニキビにより外出頻度が減る」と回答した人は3割以上(32.8%)、「ニキビがあると集中度合が減る」と回答した人は半数近く(47.4%)と、日常生活に影響を及ぼす実態が明らかになりました。[Q24]

ニキビの初期段階「コメド」の名前の認知度は低いが、「コメド」の症状である「ぶつぶつ・ざらざら」は認識
➢ ニキビの初期段階である「コメド」について内容を含め知っていた人の割合は、全体の10.5%。[Q8]
➢ 反面、よくできるニキビの種類に「白いニキビ(肌の表面がぶつぶつ・ざらざらした状態)」と回答した割合は43.4%と、皮膚科では通常「コメド」と呼ばれる症状は認識されていました。[Q2]

コメドについて
古い角質や角栓が毛穴に詰まったり、性ホルモンの影響で皮脂分泌が過剰になったりすることで、皮脂が毛穴にたまった状態のことです。
コメドを放っておくと、炎症を起こしたニキビになる可能性があります。継続的な治療によりコメドを改善することで、ニキビが出来にくい肌を保つことができます。


47都道府県で差がある、ニキビや「コメド」の意識だが、全体として低い結果
➢ 「コメド」についての認知度は一番高かった千葉県でも32.0%で、平均は25.2%と4人に1人の認知度でした。[Q8]
➢ 「1年以内のニキビ・吹き出物への対処方法として皮膚科などの病院で対処」との回答は平均で7.6%と、皮膚科などの専門医での治療意識はまだまだ低いことが明らかになりました。[Q10S2]


今回の調査の結果、ニキビが原因で「外出頻度が減る」 「集中度合が減る」 など、ニキビが日常生活に影響を及ぼす実態が浮き彫りになりました。また、ニキビの初期段階である「コメド」に関しては、「コメド」という名前を知らなくても、症状としては認識されていました。マルホは、ニキビで皮膚科を受診中の患者さん、ニキビに悩む20代~30代女性・学生・その保護者の方に向けて、ニキビ情報ウェブサイト「ニキビ一緒に治そうProject」(https://www.nikibi-hifuka.jp/)などでの情報提供を通じ、ニキビやニキビの初期段階である「コメド」を正しく理解し、対処していただけるよう取り組んで参ります。



<今回の調査結果から>
虎の門病院皮膚科部長 林伸和先生のコメント
ニキビは多くの人が経験し、年齢が上がると自然に良くなっていくことが多いため、「青春のシンボル」などと言われ、生理的な現象と思われていました。しかし、「ニキビ」は医学的には尋常性ざ瘡と呼ばれ、くり返したり、こじらせて重症化したり、痕(あと)が残ったりする「皮膚の病気」の一種です。今回の調査では、ニキビが原因で外出を控えたり、仕事や勉強に集中できなかったりするなど、日常生活に影響を及ぼすことが確認されました。「たかがニキビ」と思われがちですが、患者さんにとってはQOL(Quality of life:生活の質)を下げる一因になっています。
10代から20代は皮脂の分泌が盛んな時期です。毛穴の先が詰まって皮脂が毛穴にたまった状態を「コメド」と呼びます。「コメド」はニキビの初期症状です。「コメド」の内部にニキビ菌が増殖すると、炎症を起こして赤くはれたり、膿を持ったりします。従来の治療は、抗生物質を使った炎症への対処が中心でしたが、現在は初期症状である「コメド」の治療ができるようになり、多くの人が悩みを抱える「繰り返すニキビ」やニキビ痕を予防することが可能になりました。
ニキビがあっても皮膚科を受診する人は1割に過ぎません。「ニキビ」を「皮膚の病気」としてとらえていないため、症状がひどくなるまで放置してしまいがちです。ニキビ痕が残らないように、炎症をおこす前の「コメド」の段階から医療機関を受診し、毎日の生活を充実した楽しいものにしましょう。

「ニキビに関する意識と実態47都道府県調査」概要
・調査期間:2017年9月22日~10月2日
・調査対象:47都道府県9,682人 (ニキビ・吹き出物経験者10代~30代の男女/各都道府県206人)
・調査方法:インターネットアンケート調査
※文中の数値は、全て小数点第2位以下を四捨五入しています。


<調査結果の概要>
[Q4] 「ニキビに悩んでいる(いた)」と回答した人は9割(92.6%)以上であり、ニキビに悩んでいる期間について、最も多かった回答は「3ヶ月未満」で約3割(28.9%)、次いで「10年以上」が23.2%となりました。


2018032201.png【Q4グラフ】Q:あなたはどれくらいの期間、ニキビ・吹き出物に悩んでいますか/いましたか



[Q24S2] ニキビにより「外出頻度が減る」ことに対して、どのくらい当てはまるかを尋ねたところ、「あてはまる」と回答した人は9.6%、「ややあてはまる」と回答した人は23.2%となり、合わせて3割以上の人がニキビにより「外出頻度が減る」と回答しています。

2018032202.png【Q24S2:グラフ】Q:ニキビ・吹き出物があると外出頻度が減る



[Q24S3] ニキビがあると「集中度合が減る」ことに対して「あてはまる」と回答した人は12.7%、「ややあてはまる」と回答した人は34.7%となり、合わせて約半数(47.4%)の人が「集中度合が減る」と回答しています。ニキビによって日常生活に影響がある人が少なくない実態が明らかになりました。


2018032203.png【Q24S3:グラフ】Q:ニキビ・吹き出物があると集中度合が減る



[Q8] ニキビの初期段階である「コメド」について尋ねたところ、「内容を含め知っていた」と回答した人は全体の僅か10.5%にとどまり、「名称のみ聞いたことがある程度」と回答した人は14.6%、「知らなかった」と回答した人は全体のおよそ4分の3にあたる74.8%となりました。

2018032204.png【Q8:グラフ】Q:ニキビが赤くなる前の毛穴のことを「コメド」といいます。
あなたは、この「コメド」のことを知っていましたか


[Q2]よくできるニキビ・吹き出物の種類について複数回答で尋ねたところ、「白いニキビ(肌の表面がぶつぶつ・ざらざらした状態)」と回答した人は全体回答の43.4%となりました。肌の表面がぶつぶつ・ざらざらした状態について、「コメド」という言葉を知らなくても症状は認識されていました。



2018032205.png

[Q8]
ニキビの初期段階である「コメド」について尋ねたところ、「内容を含め知っていた」 「名称のみ聞いたことがある程度」 と回答した人をあわせた「コメド認知度」が最も高かった県は千葉県で32.0%、次いで山形県が31.6%、宮城県31.1%となっています。
全国平均でも25.2%とまだまだ認知されていないことが明らかとなりました。



2018032206.png[Q10S2]
「1年以内のニキビ・吹き出物への対処方法として行ったもの」を複数回答で
尋ねたところ、「皮膚科などの病院で対処」と回答した割合が最も高かった県も千葉県(13.6%)でした。2番目に高かったのは滋賀県(12.1%)で、3番目は埼玉県(11.7%)という結果になりました。
全国平均でも7.6%と病院への受診率が低いことが明らかとなりました。



マルホ株式会社について
マルホ株式会社は大阪市北区に本社を置く、医療用医薬品等の研究・開発・製造・販売を行う製薬企業です。創業は1915年、従業員数は1,459人(2017年9月末)です。2017年9月期の売上高は799億55百万円でした。"Excellence in Dermatology"を長期ビジョンとして掲げ、皮膚科学領域での卓越した貢献を目指しています。
マルホ株式会社についての詳細https://www.maruho.co.jp/をご覧ください

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