がん性皮膚潰瘍臭改善薬「ロゼックス®ゲル0.75%」製造販売承認の承継および販売移管のお知らせ
マルホ株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:高木幸一、以下、「マルホ」)とガルデルマ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:東智徳、以下、「ガルデルマ」)は、本日、ガルデルマが有するがん性皮膚潰瘍臭改善薬「ロゼックス®ゲル0.75%」(一般名:メトロニダゾール、以下、「本剤」)の日本における製造販売承認の承継および販売権の移管が完了したことをお知らせします。
本剤は、日本で初めて「がん性皮膚潰瘍部位の殺菌・臭気の軽減」を効能・効果として承認された外用ゲル剤です。がん性皮膚潰瘍臭は皮膚潰瘍を伴った進行がんの腫瘍部から発生する特有且つ強い臭いです。この強い臭いは、患者さんやそのご家族のQOL(生活の質)の低下を招いています。がん性皮膚潰瘍臭の原因は、主に潰瘍病変で嫌気性菌(グラム陽性及びグラム陰性)が産生する臭気物質です。本剤の有効成分であるメトロニダゾールは、嫌気性菌に対し抗菌作用を発揮することで、がん性皮膚潰瘍に伴う臭気を軽減します。本剤は2010年12月、厚生労働省の要請を受け、ガルデルマが開発を行い、2014年12月に製造販売承認を得て、2015年5月に日本国内での販売を開始いたしました。
マルホは、ガルデルマSA(本社:スイス・ローザンヌ、CEO:スチュアート・レッツマン)と同社の皮膚科向け医療用医薬品の国内開発および販売に係る包括的提携について合意しており、2016年8月から本剤の日本国内における医薬情報活動を行ってきました。2018年3月1日以降は、マルホが本剤の適切な情報の提供・収集を行い、販売および安定供給を実施してまいります。
皮膚科学領域に特化するマルホは、本剤の製造販売承認の承継および販売権の移管を通じ、がん患者さんやそのご家族のQOLの向上に、より一層貢献できるよう取り組んでまいります。