メインコンテンツに移動

疥癬の治療


    内服薬

    原則的に確定診断がついた患者に投与する。その患者と接触の機会があり、疥癬様の症状がある方に予防的投与することがあるが、安易な予防的投与や大量、頻回使用は避けるべきである。

    • イベルメクチン
      約200μg/kgを空腹時に1回、水で内服する。投与に伴い、ヒゼンダニの死滅後のアレルギー反応として一過性のかゆみが生じることがある。2回目の投与は1週間後とする。

    外用薬

    外用薬を用いて治療を行う場合には、正常の皮膚を含め隙間なく塗布することが大切である。必要に応じて繰り返し塗布するものや間隔をあけて塗布するものがあるので、使用方法をきちんと確認する。また、保険適用となっていない薬剤を使用する場合には、インフォームドコンセントを文書で取得する。
    なお、外用薬による治療の詳細は疥癬診療ガイドライン(第3版)を参考にする。

    • フェノトリン
      通常、1週間隔で、1回30gを頸部以下の皮膚に塗布し、塗布後12時間以上経過した後に入浴、シャワー等で洗浄、除去する。少なくとも2回の塗布を行う。
    • イオウ剤
      塗布後24時間で洗い流し、2~5日間または7日間繰り返す。
    • クロタミトン*1
      全身に塗布後24時間で洗い流し、5日間繰り返せばよいとされているが、実際には10~14日程度の塗布が必要である。
    • 安息香酸ベンジル*2
      ローションとして院内調製する製剤で、塗布後24時間で洗い流す。2~3日間繰り返し4~5日間休薬、または隔日で3回など様々な方法がある。
    • 保険適用外(ただし、保医発第0921001号により適用外使用が審査上認められている)
    • 国内未承認

    フローチャートに戻る

    お問い合わせ

    お問い合わせの内容ごとに
    専用の窓口を設けております。

    各種お問い合わせ

    Dermado デルマド 皮膚科学領域のお役立ち会員サイト

    医学賞 マルホ研究賞 | Master of Dermatology(Maruho)

    マルホLink

    Web会員サービス

    ページトップへ