疥癬の症状(角化型疥癬)
- 灰色から黄白色でざらざらと厚く蛎殻様に重積した角質層増殖が手・足、臀部、肘頭部、膝蓋部などに生じる。
- 頭部も含めて全身に生じる。
- 爪甲にも角質層増殖を伴い、爪白癬様の症状を呈する。爪疥癬を生じることもある。
- 全身の皮膚が潮紅し、紅皮症状態を呈することもある。
- 免疫力の低下が原因で起こる。(全身状態の低下、ステロイド薬の誤用、高齢者など)
- かゆみを感じる場合と感じない場合がある。
写真提供:九段坂病院 皮膚科 大滝倫子先生
感染経路
- 短時間の直接接触や間接接触などでも容易に感染する。
- 角化型疥癬の患者から剥がれた角質(落屑)に含まれるヒゼンダニによっても感染が成立する。
- 集団発生の原因になることが多い。
- 一度に多数のヒゼンダニに曝露されるため、角化型疥癬から感染する場合には4~5日で通常疥癬として発症する。