疥癬の感染予防対策
通常疥癬と角化型疥癬では感染力が大きく異なるため、対応も大きく異なる。
対応 | 通常疥癬 | 角化型疥癬 | |
---|---|---|---|
隔離 | 個室への隔離 (隔離にあたっては患者の同意をとり、人権に配慮する) |
不要 (徘徊患者や認知症患者では若干注意が必要) |
|
身体介護 | 手洗いの励行 (すべての感染症の予防の基本) |
必要 | 必要 |
予防衣・手袋の着用 | 不要 |
|
|
リネン類の管理 | シーツ・寝具・衣類の交換 | 通常の方法 | 毎日交換 |
洗濯物の運搬時の注意 (ビニール袋か蓋つきの容器に入れて運ぶ) |
必要 |
|
|
洗濯 | 通常の方法 |
|
|
居室・環境整備 | 患者がいた居室の殺虫剤散布 | 不要 |
|
掃除 | 通常の方法 |
|
|
布団の消毒 | 不要 |
|
|
車椅子・ストレッチャーは患者専用とする | 不要 |
|
|
患者の立ち回った場所への殺虫剤散布 | 不要 |
|
|
入浴 |
|
|
|
予防的治療 | 複数の疥癬患者が発生した場合や集団発生の場合には、患者だけでなく、接触した可能性のある方にも治療を行うことを検討する。ただし、確定診断がついていない方への薬剤の投与は保険適用ではないため、インフォームドコンセントを取得して治療するなどの対応を行うことが望ましい。 |