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がん性皮膚潰瘍マネジメントの現場から-施設インタビュー-:CASE1.聖路加国際病院(東京都中央区) 第1回:医師の目線から


    各医療スタッフの専門性を持ち寄り
    相乗効果のあるがん性皮膚潰瘍ケアをめざす

    施設データ

    診療科・部門
    オンコロジーセンター、ブレストセンター、皮膚科など
    チーム体制
    医師(腫瘍内科医、乳腺外科医、皮膚科医など)、がん専門薬剤師、がん看護専門看護師、がん化学療法看護認定看護師、乳がん看護認定看護師
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    山内照夫氏

    山内 照夫 氏
    聖路加国際病院オンコロジーセンター センター長・腫瘍内科部長

    【略歴】
    鹿児島大学卒業後、聖路加国際病院内科研修を経て、国内外でがん研究に従事。米国にて内科研修、腫瘍内科研修を行い、2009年に帰国し聖路加国際病院腫瘍内科へ。
    米国腫瘍内科専門医、米国内科専門医。

    がん性皮膚潰瘍ケアの体制

    聖路加国際病院におけるがん性皮膚潰瘍の患者さんの特徴を教えて下さい。

    当院でみられるがん性皮膚潰瘍の原因となるがんは、乳がん、頭頸部がん、皮膚がん、婦人科がん、腎がん、膀胱がんなどいろいろあります。その中で、がん性皮膚潰瘍が最も多く認められるのは乳がんで、次いで多いのは頭頸部がんです。

    当院におけるがん性皮膚潰瘍の正確な実数は把握できていません。ただし、当院は乳がんのトータルケアを行うブレストセンターが設置され、わが国有数の乳がん診療施設であることから、がん患者さん全体の約8割が乳がん患者さんです。こうしたことから、当院のがん性皮膚潰瘍の頻度は、全国的にみた頻度に比べて高いのではないかと思います。そのケアは、乳がんの患者さんならブレストセンターで、皮膚がんの患者さんなら皮膚科でという具合に各々の診療科で行っているケースもあれば、外来化学療法部門であるオンコロジーセンターで行っているケースもあります。なぜなら、がん性皮膚潰瘍があるのはステージⅣの進行がんや再発・転移がんの患者さんであり、そのほとんどが化学療法を受けるためにオンコロジーセンターを受診されています。オンコロジーセンターには、がんの種類に関わらず化学療法が必要な患者さんが来られていますが、そのうちの7~8割が乳がん患者です。

    記事/インライン画像
    インタビューに応じる山内照夫氏

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