がん性皮膚潰瘍マネジメントの現場から-施設インタビュー-:CASE2.昭和大学病院ブレストセンター(東京都品川区) 第2回:看護師の目線から
地域を含めた医療スタッフによるサポート体制で、
患者さんのセルフケア能力を高める
施設データ
- 診療科・部門
- ブレストセンター
- チーム体制
- 乳腺外科医、乳がん看護認定看護師を含む看護師、及び地域の訪問看護師
- 専従スタッフ
- なし
- がん性皮膚潰瘍患者数
- 約20名(2018年6月28日現在)
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記事/インライン画像
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伊藤 由紀子 氏
昭和大学病院 看護部【略歴】
昭和大学病院初の乳がん看護認定看護師として、2018年3月までブレストセンターで勤務。
現在は病棟に配属。
がん性皮膚潰瘍のケア体制
昭和大学病院ブレストセンターにおける乳がん患者さんのがん性皮膚潰瘍の看護ケア体制についてご説明下さい。
ブレストセンターに配属された看護師はこれまでの経歴に関係なく、がん性皮膚潰瘍のケアはやるべきこととしてマスターしなければならないと考えています。2018年3月までは、乳がん看護認定看護師である私がブレストセンターの配属だったため、がん性皮膚潰瘍のケアを主として行いつつ、その都度、他の看護師に同席していただき、患者さんを通じてケアのノウハウを伝えていました。こうしたこともあって、現在、ブレストセンターに配属されている4名の看護師は、みな同じようにがん性皮膚潰瘍のケアが行えるようになっています。私自身は現在も週に1日、午後にブレストセンターで勤務しており、その際に看護師からがん性皮膚潰瘍を含めた乳がんのケア方法についての相談を受けています。
ブレストセンターでの看護師によるがん性皮膚潰瘍ケアの流れを教えて下さい。
ブレストセンターには、乳がんに対する治療効果が得られず、再発・進行してがん性皮膚潰瘍を併発した患者さんのほか、がん性皮膚潰瘍をきっかけに初めて病院を受診された患者さんなどがおられます。いずれのケースも、医師ががん性皮膚潰瘍と診断した段階で、すぐに看護師にケアの依頼があるので、看護師は医師とともにがん性皮膚潰瘍のケアを始めるようにしています。再診以降は、まず看護師ががん性皮膚潰瘍のケアを行い、医師にその内容を伝え、乳がんやがん性皮膚潰瘍の治療に反映してもらっています。

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