帯状疱疹

監修:東京女子医科大学 皮膚科教授 川島 眞 先生

治療とお薬

治療の基本は抗ヘルペスウイルス薬

治療は、抗ヘルペスウイルス薬を中心に行われます。抗ヘルペスウイルス薬はウイルスの増殖を抑えることにより、急性期の皮膚症状や痛みなどをやわらげ、治るまでの期間を短縮します。さらに合併症や後遺症を抑えることも期待されます。また、必要に応じて、消炎鎮痛薬が使われたり、痛みに対して神経ブロックという治療が行われることがあります。 

抗ヘルペスウイルス薬による治療に際して

抗ヘルペスウイルス薬の飲み薬は、効果があらわれるまでに2日程度かかります。服用してすぐに効果があらわれないからといって、服用量を増やしたり、途中でやめたりしないで、指示通りに服用してください。
抗ヘルペスウイルス薬は、発病早期に服用を開始するほど、治療効果が期待できます。帯状疱疹の特徴的な症状を自覚したら、できる限り早く医師にご相談ください。 

帯状疱疹後神経痛の治療については鎮痛薬や抗うつ薬などにより、痛みをできるだけ軽くするための治療が行われています。