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キーワード:食事の工夫・食欲低下・栄養
- Q食事が摂れないときはどうしたらいいですか?
- A
- 食欲が低下している場合
薬の副作用や味覚異常、発熱、また食欲と関係のあるビタミンB群が不足しているなどの原因がある場合は、それを取り除くようにします。
食事のメニューに患者さんの好きなものを入れる、家族と一緒に楽しく食べる、食べ物が見える姿勢にする、盛り付けをきれいにする、香りづけをするなどの工夫をします。 - 栄養が不足している場合
牛乳・ヨーグルトなどタンパク質(体を作る成分)の多い乳製品やプリン、ゼリーなど糖分(エネルギー源)の多い食品、栄養補助食品などを活用しましょう。 - 噛む力が弱くなっている場合や飲み込むことが難しい場合
小さく切る、やわらかく調理をして食べやすくする、とろみをつけるなどの工夫をします。 - 食べられない場合
胃から直接栄養を摂る方法や、点滴で栄養を摂る方法などが行われることもあります。医師や看護師、栄養士と相談し栄養不足にならないようにしましょう。
- 食欲が低下している場合
- Q食事で気をつけることはありますか?
- A
- 栄養の摂り方
栄養がかたよらないように、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂るようにします。
水分は1日に体重1kgあたり25mL、エネルギーは体重1kgあたり25~30kcalを目安に摂るようにしてください。また、毎日の食事量に変化がないか気をつけましょう。食事が十分摂れなくなったら、医師や看護師に相談してください。 - 食事の方法
食事を摂るときの姿勢は、高すぎないテーブルを前にして、背もたれのあるいすに深く腰掛け、前かがみの姿勢をとりながら、両足のかかとをきちんと床につけるようにします。なお、マヒが体の片方にあるなどの理由で左右のバランスがとりにくい場合は、肘(ひじ)当て付きのいすを使うとよいでしょう。
食事を介助する場合は、患者さんの横に座り下から食べ物を口に運ぶようにします。
- 栄養の摂り方