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褥瘡辞典(じょくそうじてん) for FAMILY ~褥瘡(じょくそう・床ずれ)の正しいケアと治療のために~

褥瘡(じょくそう・床ずれ)の予防とケア

栄養管理

褥瘡(床ずれ)予防に必要な栄養素と必要栄養量

褥瘡(床ずれ)の予防とケアでは、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく補うことが大切です。
水分は1日に体重1kgあたり25mL、エネルギーは体重1kgあたり25~30kcalを目安にしましょう。

ただし、体重や持病により必要な栄養素、水分、エネルギーは異なりますので、医師や看護師などの指示に従いましょう。

褥瘡(床ずれ)治療・予防に関わる栄養素と必要栄養量
栄養素 1日の必要量 役割 多く含む食品
エネルギー 予防:体重1kgあたり
25~30kcal
治療:体重1kgあたり
30~40kcal
細胞のエネルギーとなる 砂糖、穀類、芋類など
タンパク質 体重1kgあたり
1.5~2.0g
  • 細胞を増やし、傷を治す材料となる
  • コラーゲン(皮膚のはりを保つ)をつくる
肉類、魚類、卵、乳製品など
ビタミンA 2000IU
  • 皮膚および粘膜を強くする
  • コラーゲンをつくる
レバー、うなぎ、緑黄色野菜など
ビタミンC 褥瘡(床ずれ)治療時
150~500mg
コラーゲンをつくる 柑橘類、イチゴ、ブロッコリー、緑茶など
カルシウム(Ca) 600mg
  • 骨や歯を丈夫にする
  • 筋肉の働きを助ける
乳製品、小魚、豆腐など
鉄(Fe) 15mg コラーゲンやヘモグロビンをつくる レバー、小松菜、海苔など
亜鉛(Zn) 15mg 細胞の働きを助ける 牡蠣、レバー、うなぎ、そら豆など
銅(Cu) 1.3~2.5mg コラーゲンをつくる レバー、すじこ、ココアなど
水分 体重1kgあたり25mL
(発熱、尿量により異なる)
いろいろな物質を溶かして栄養素の消化や体液の濃度の調節を行う(過剰に摂取すると皮膚が弱くなる)  

石川治:病棟・在宅での褥瘡対策ハンドブック:61, 2005より一部改変
栄養管理の必要性
栄養管理の方法

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